代表質問なんとかならないのか?

先月の話。所用があって午前休を取得し、午後からの勤務に赴くためクルマを走らせつつラジオを点けたところ、前週まで大相撲初場所中継を聴いていたのでたまたまNHK第一になっていて、たまたま参議院代表質問の中継をしていたのでそのまま聴いていたのですが、代表質問って機能しているのかな?と疑問に思いました。

ちょうど聴いていたのが民進党の蓮舫代表による質問でしたから、もしかしたら蓮舫代表の質問の仕方によるものなのかもしれませんが、昨年の東京都議会で小池都知事に事前通告なしに自民党が代表質問した件と同種の疑問を感じましたので、ちょいと書いておこうかと。

30分くらいの質問時間があったかと思うのですが、個別具体的案件の1つ1つを細切れにして質問するのですね。
これ、小池都知事が事前通告なしの質問を食らって立ち往生したように、原稿なしには答弁することなど不可能ですし、傍聴人たる国民がどのような質問があったのかを全て把握しつつ答弁を聞くことが困難です。

そもそも、個別具体的事案については各委員会にて討議されるのですから、その1つ1つについて30分という短い時間の中で首相に問い質すことの意義は、薄いと言わざるえません。

そうではなく、首相の所信表明演説に対する代表質問なのですから、首相が述べた日本国行政のグランドデザインに対する疑義に基づいて質問し、グランドデザインとして対案を述べて頂かないと、傍聴側としては単なる各論反対にしか聞こえないのです。

しかし、各論反対のみ声高で総論としての対案の無い野党では自民党政権の代替にはなりえません。民主党政権時の失敗が、グランドデザインを抜きにして各論に理想を求めた結果だということを国民の大多数が肌で実感しているからです。
民進党となってもなお党としての総論をまとめられない状況であるがゆえに各論反対を声高に叫ばなければならないのでしょうが、虚しいばかりです。

私も含まれますが、安倍政権による新自由主義に基づくグローバリズム推進に懐疑的な人は少なからずおりますけれども、英国のEU離脱に始まり、米国に保護主義を掲げる大統領が誕生するに至った現在においてもなお、新自由主義に基づくグローバリズム推進に対抗しうる現実解となりうるグランドデザインを示してくれる政党が出現しないというのは、日本の政治の不幸と言えます。

私としては、グローカルという忘れ去られた懐かしい和製英語にその解を求めたいところですが、その類の主張を持つ政党は見当たりませんね。
強いて挙げるなら日本のこころを大切にする党くらいなものでしょうか。でも、日ころは理想に過ぎて党勢拡大につながる現実解を持たないので、応援のし甲斐が無いのですよ。

まー、今国会も与野党双方にぼやきまくりですね。
とりま維新&日ころガンバレ。




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