剣道用床の規格がほしい
剣道をやっておりますと、床に対する悩みは尽きることがありませんね。
私の稽古場所は町の総合体育館のサブコートですので、ま、いわゆるフツーの体育館の床です。
その床にワックスが塗り直されて思ったことをツラツラと書きます。
総合体育館サブコートの床は、最も多く接している床ですので足が馴染んでいるだけかもしれませんが、あまり頻度の高くないワックスの塗り加減による良い感じの滑り具合と、築38年(=八千代大会の開催回数と同じ)という床の緩み具合が、剣道には丁度良いように思えます。(褒めてます A^^;)
ただ、隣の芝は青いとはよく言ったもので、よその床、とくに剣道場の剣道専用の床は羨ましく思うこと多々あります。
なかでも、お隣の下妻市の総合体育館の中にある剣道場の床は大好きでした。
床が独立していてスプリングが効いているため、強く踏み込んでもカカト・ヒザ・腰などを痛める心配が全く無いほどの柔らかさを感じさせる床でしたし、板幅が広いから木目も美しく、摺り足に最適な滑り具合で、まさしく理想の床でした。
が、残念ながら過去形でありまして、昔の床のその上に新しい床を張るという工法で改修工事された結果、今はスプリングの利かない、ごくフツーの床になってしまいました。
剣道と工事設計の双方に通じていて、なおかつ公的予算内で収める工事を可能とする業者は限られており、さらにはそのような業者がお役所の発注方式に沿った形で受注するというのはとてつもなく難しいことなのですよね。
改修工事でさえこの有り様なのですから、新設となるとどうなるのでしょうか?
おそくは公共の体育施設の中に万人の剣道家が納得する剣道場を作るのは、もはや不可能に近いのかもしれません。
おそらくですが、この問題の根幹は、剣道場の規格、なかでも床の規格が定められていないからではないかと思うのです。
仮に全日本剣道連盟が床の標準規格を定めたならば、公共の体育施設としての剣道場を新設あるいは改修する際に「全剣連標準規格に沿った床」を指定すればよろしくなり、発注する側のお役所に専門知識が無くとも剣道に適した床を設ける工事を発注することが可能になるのではないかと。いかが?
ただ、学校の剣道場のように、多目的使用のニーズがありますと逆に難しくなるというデメリットもあるかもしれませんが。
なかなか難しい課題なので、時間あるときに再考察したいところです。