メディアはいつでも針小棒大

トランプ大統領の就任式、オバマ氏のときと比べるとスカスカ?(画像で比較):ハフィントンポスト
今更この話をするのもどうかと思ったのですけど、1週間のニュースをまとめる形での報道を受け、ちょいと書いてみたくなりまして。

私が視聴したのは昨日(1/28)朝のNHKの報道番組なのですが、トランプ大統領がこの件を指して「メディアはうそつき」と批判していることに対し、女子アナのリアクションが「え?写真で見る限り一目瞭然なのにですか?」(記憶上の意訳)というものだったのでした。

写真というのは↓このようなもの↓です。

左)オバマ就任式、右)トランプ就任式

左)オバマ就任式、右)トランプ就任式

この写真比較は就任式同時刻のもの(どちらも就任演説直前の正午)なのだそうですが、本当に同時刻のものであるのかという疑問があります。
と、言いますのは、冒頭リンク先の記事によりますと、ワシントンD.C.関係者の推測で180万人:70〜90万人、メインのアクセス手段である地下鉄利用者数の比較で51万人:19万人と、オバマ氏の大統領就任式と比較してトランプ大統領就任式は4割といったところでしょうか。

しかし、写真で見る印象はそれよりもさらに少なく感じます。2~3割くらいかと。データとの乖離が感じられ、今ひとつ信用が置けないのですよね。

なぜ眉にツバするがごとくメディア情報を信用することを保留するのかと言えば、メディアによる報道というものはその性質上、いつの時代も針小棒大に語るということを経験智として知っているからであり、ネットの発達により個人でその裏取りすることが可能となったからです。

メディア側からすれば、4割も2~3割も就任演説の聴衆がオバマ時代の半分以下という点では間違いないじゃんってことなのでしょうが、報道を受け取る側からすれば「よくよく調べてみたら受けた印象ほどではない」と感じるような報道は不誠実であり、信用するに足りないのです。それを指してトランプ大統領が「メディアはうそつき」と言うのであれば、私も同意するところ少なからずあります。

ただ、思いますところ、日本で言えば瓦版のむかしから、メディアは針小棒大に語ることで情報伝達力を得てきたのですよね。情報を取捨選択し、伝えたい部分を強調することによって受け手の心の琴線に無理にでも触れる。それはすでに真実から離れているのですが、そのようにしか情報が伝わらないのですから、仕方ないとも言えました。

しかし現代は、個人でもネットである程度は裏取りできるようになりましたから、データに裏打ちされたより正確な報道が求められてます。そんな中で、これまでの歴史により育まれたよりセンセーショナルな形で伝えようとするメディアの定型がいまだに健在で幅を利かしているため、メディアへの不信感が徐々に徐々に高まってます。

その結果、トランプ大統領のTwitterのように、情報発信元が直接配信する情報に重きが置かれるようになりつつあります。メディアの役割というものが転換期を迎えているのではないかと思うのですが、いかがなものでしょうか?


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