横綱昇進前6場所成績

まーた相撲ネタで申し訳ありません。ヤメラレナイトマラナイ A^^;
1/25(水)の時論公論(NHK)はご覧になりましたでしょうか?
深夜にたまたまテレビを付けっぱなしにして夜更かししてましたら始まりまして、まさかのお題に驚きつつも見入ってしまいました。
見過ごした方は↓こちら↓をご覧ください。
「新横綱稀勢の里 誕生の意義」(時論公論) | 時論公論 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス
連続優勝を経ておらずの稀勢の里の横綱昇進を訝しむ向きの論理を粉砕する狩屋さんの解説に溜飲下げまくりだったわけですが、その中で稀勢の里の「力量が抜群であるという裏付け」として「昇進前6場所の勝率」というものを提示してました。
なるほど。
横綱は安定感が求められるのに、2場所連続の優勝という瞬発力で昇進するというのはいささか矛盾を感じます。
では、過去の横綱はどうだったのか? どうにも気になって仕方ないので調べてみました。
まずは平成の横綱。
黄色が優勝した場所、緑色が優勝同点の場所、灰色が休場した場所。休場は負けの扱いにしてます。
続いて昭和の横綱。
若乃花Ⅰより前の横綱は昇進前6場所が年6場所制ではない年代にかかるので対象外としてます。
調べた結果、稀勢の里は貴乃花と隆の里に次いで歴代3位の安定感を示しての横綱昇進でありました。立派。
ちなみにベスト5は以下のとおりです。
そうそうたる顔ぶれですね。稀勢の里への期待が膨らみます。
ここで終わるはずだったのですが、この視点で考えるなら昇進していたかもしれない大関はいたのだろうか? と考えてしまったので、こちらも調べました。どうぞ。
魁皇はともかく、稀勢の里を上回る成績を上げながら横綱昇進が見送られた小錦と、稀勢の里と同じく大関で年間最多勝を獲得しながら横綱になれなかった若嶋津については、どうして昇進を見送られたのだろう?と思ってしまいますね。
ただ、両名とも、この優勝を最後に優勝できませんでしたから、昇進見送りは正解だったのかもしれません。
もちろん、地位が力士を作ることはありますから、昇進していたらどうなっていたかは神のみぞ知るですけれども、見送るには見送るなりの理由があったのでしょう。
稀勢の里については審判部も横審も満場一致の昇進。懸念は不要かと思います。
又々t-mです(^_^;)
前々から思った事ですが、大相撲の横綱・大関昇進基準についてを(´・ω・`)
一応マスコミの報道によると、
大関昇進基準は「三役の地位で3場所合計が33勝以上」、横綱昇進基準は「大関で2場所連続優勝かそれに準ずる成績」
とは成って居ります。
しかしここ近年は、横綱も大関も日本人・外人に限らず、
甘い基準で昇進させてるイメージが有りますよね…
かつて昭和時代なら、横綱昇進は「大関で二場所連続優勝」
して挙がった力士の方がかなり少なかったですし、
大関昇進ならば「直前3場所合計30勝前後なら」で
挙がっていた力士も居ました。
やはり昭和末期の第60代横綱・双羽黒が師匠・立浪親方ら
との軋轢・悶着の末、幕内優勝ゼロのまま24歳の若さで
廃業する騒動に発展してしまいました。
それを機に「横綱昇進はより厳格化」という方針に。
その煽りを喰らったのが旭富士・小錦・貴乃花・若乃花・
武蔵丸・白鵬・魁皇ら。
その内小錦と魁皇は惜しくも横綱昇進果たせませんでしたが、
二人はその後「名大関」として君臨し、引退するまで沢山の相撲ファン達に愛され人気は衰えませんでした。
何かこうして見ると、横綱・大関昇進基準の報道は
「あくまでも目安」で有り、有って無いようなものですよね。
「横綱・大関なんぞ相撲協会・横審委員達のムードだけで決めてる」
という話も有るらしいですし。
稀勢の里の横綱昇進に関しては「相撲協会・横審委員達が
日本出身横綱がノドから手が出る程にどうしても誕生させたかった」
というムードや、大関として31場所の間ほぼ毎場所10勝以上挙げ、
終盤迄優勝争いに争っていた、その安定感も加味されたそうですね。
しかし問題は、今後稀勢の里以降の横綱を目指す大関達。
日本出身ならばやはり甘い基準で横綱昇進なのか、
外人力士なら成績は文句無しでも、朝青龍みたいに
「横綱としての品格を問題視」して、敢えて挙げない
という事も有り得るような気が…
以上私t-mの長い独り言でしたm(_ _)m
t-mさん、コメントありがとうございます♪
まぁ稀勢の里の横綱昇進につきましてはリンクを貼った先で刈屋さんが解説してくれているとおりでありますよ。
横綱の品格については、これは以前に書いたような気もするのですが(旧ブログかもしれない)、横綱1人で成されるものではないと思ってます。横綱自身の品格が少々優れていたところで、人間だもの、短所や欠点は幾多もあるし、力士は堅気の者ではないのですから、横綱の神格化というある意味のフィクションを角界全体で支えなければ「品格ある横綱」は成立しないでしょう。
結論、横綱は昇進の是否よりも、昇進してからの横綱本人の振る舞いと、周囲の支え方次第であります。