敗戦の日

本日8月15日を「終戦の日」と呼ぶのには抵抗を覚えます。

昭和20年8月15日は日本の敗戦が決まった日ではあるけれど、この日を「終戦の日」と呼ぶには、この日以降の戦死者が多過ぎるのです。

昭和20年8月15日以降の戦死者と聞けば、多くの人が、武装解除命令を無視して特攻を仕掛けた一部の軍人くらいのものと考えている節がありますけれども、とんでもない話です。

主に、当時のソ連によるものになりますが、ソ連による満州・樺太・千島への侵攻が止まったのは9月6日のことです。
その間の戦死者だけで7千人を超え、殺戮された民間人も含めれば万を超える人命が失われているのです。

さらには捕虜となってのシベリア抑留で命を落とした5万3千人。
ずさんな戦勝国裁判により戦犯として処刑された6千人。
これら全てが昭和20年8月15日以降の戦死者です。

「終戦の日」の「終戦」が終戦詔書(玉音放送)からのものであることは承知しております。が、しかし、やはり8月15日を「終戦の日」としてしまうことは、昭和20年8月15日以降の戦争で命を落とした幾万もの先人を忘却の彼方へ流してしまう行為のように思えてならないのです。

8月15日は敗戦の日です。日本の敗戦が決まった日。終戦ではないのです。




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