平成28年名古屋場所序盤戦感想

この名古屋場所、初日が剣道大会と重なっての録画観戦、二日目以降は職場からの帰路のクルマでのラジオ観戦と深夜場所録画と、相撲を堪能しているとは言い切れない状況ですが、まーなんとか名古屋場所を追いかけております。

序盤を観る限り、先場所の審判部による立合に対する厳しい取り締まりは、ほとんど効をなしておりませんね。
その代わりと言ってはなんですが、木村晃之助がいつもの「手をついて!」だけでは飽き足らず「腰をおろして!」も連呼するようになりまして、他の行司さんもそれにつられたわけではないのでしょうけど指導の声が目立ちます。

これね、力士の皆さんには相当に恥ずかしいことと思って頂かないと。
剣道に例えますと、最高峰の全日本選手権で「九歩の間に入って!」「立礼して!」「蹲踞して!」と今時は小学生にもなかなか言わない指導を審判から受けてるのと同じ絵ですからね。自浄作用、無いものでしょうか?


さて、稀勢の里ですけど、前2場所の序盤~中盤、とくに先場所のそれがパーフェクトに過ぎましたので、五日目に栃煌山に土を着けられ、六日目の妙義龍に相撲内容で完敗も土俵際の突き落としで九死に一生を得た相撲を観てしまいますと、そりゃまぁ真夏なのに心胆凍りつきましたよ。

でもね、初場所までの稀勢の里を考えれば、好不調の波はまだまだ小さいし、とくに立合は悪くない。ただ、左差しを警戒している相手に対しての戦略に迷いがあって、それが不用意な張りや叩きに出ている感があります。おそらくは六日目の相撲が良薬となって立て直してくれるのでは?と期待しております。

勝った相撲、とくに左の相四つの相手に対する相撲は観ているこちらが惚れ惚れする相撲内容なので、とくに心配はしておりません。


白鵬ですけどね、右を差さないのではなくて差せないのではないかなー?と見ています。
左差しの相撲は2番ばかり観ましたが、本来の差し手である右はまったく差す気配が無いのです。
唯一の例外が五日目の宝富士戦で、立合で当たり合って間が出来た際に、左四つの宝富士はいつもの左半身の姿勢ながら左は差さず、むしろ白鵬の右差しを誘うや、それを宝富士が小手に巻いて投げて金星を得たあの相撲。右の腕はなにも仕事が出来ませんでした。
というわけで、今場所の白鵬は左四つの力士として観た方が相撲展開の予測がつくものと思ってます。

あ、この横綱の立合はあいかわらずで付ける薬が無いですね。
四日目の栃煌山戦などはその極み。左をおろさず栃煌山の眼前に持っていって視界を遮るや顔面に右肘を叩きつけましたからね。表裏比興の立合とでも名付けましょうかね。


あとは気付いた点をつらつらと。

照ノ富士は体調面ではそんなに悪くないのかもしれないけれど、相撲勘が戻ってない感じ。
琴奨菊はかなりだめぽ。限界かな?
嘉風のど根性。右まぶたを縫ってるのにアタマからガツンと立ち合う勇気。カッコイイ。
高安は絶好調とは思えないけれども、ここ数場所の中ではかなり良い感じ。圧力がある。
蒼国来の相撲が変です。今のところまともな立合が一番もない。どーした?
逸ノ城は、まーあんなもんですよ。棒差しが直らないウチは幕内エレベーターの乗員のまま。


以上、序盤戦感想でした。本日(七日目)はテレビ桟敷でライブ観戦できるかな。




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