三条杯
先の土日は高校剣道部の新潟遠征にお付き合いしまして、土曜日は錬成会、日曜日は三条杯を観戦してきました。
うーん、各都道府県の強豪校が招待される大会だけあって、錬成会も本大会もレベルが高いですね。技術的には私がどうこう言えるものではないですわ。A^^;
ただ、錬成会での女子Bチームの少なさと、男女ともBチームがガクンとレベル落ちするのを観て、高校剣道の層の薄さを懸念してしまいました。
かくいう私が後援する高校剣道部も女子はBチームを作れず、男子も1年生が1名だけと、ご多分に漏れずの状況でありまして、どこも同じような状況なんだなぁというのが正直な感想です。
私の守備範囲であり中学高校剣道への供給元でもある少年剣道も、少子化と習い事の選択肢の拡がりによる各道場の少人数化が著しい状況ですから、今後ますます二極化が進むのではないでしょうか。
でもやはり、富士や筑波のように、剣道人口は裾野広くして山高しが理想でありますから、裾野を形成する私ら少年剣道がしっかりしないといけませんね。
少子化を言い訳にしないで頑張ります。
さて、三条杯ですが、後援する高校剣道部は残念ながら男女とも初戦で散りました。
女子は大阪2位に完敗、男子は山形2位に代表戦での惜敗でした。
ちなみに優勝は男女とも新潟商業。準優勝は男子が酒田光陵、女子が磐田西だそうです。
新潟商が男女揃って頂点に|スポーツ|新潟県内のニュース|新潟日報モア
女子は完封負けで地力差の確認のみが成果の試合でしたので、試合直後にアップ会場で稽古する姿勢、これでよろしいかと。
男子は先鋒が1本勝ち、次鋒から副将が引き分け、大将が1本負けで代表戦に突入。代表戦はこちらが副将で相手が大将でした。
この試合について、大将と副将を敗因としたのか、各選手が自責の念に駆られたか、とても興味がありましたけれども、敗戦の傷心に塩を擦り込むSっ気は皆無なので聞きはしませんでした。後者であってほしいなぁと切実に思います。
私たち後援する側の保護者の立場としても気をつけたいところですが、大将と副将が負けたことでチームとして負けたというのは事実の一部に過ぎず、5人のうち誰か1人でも1本積み増せば勝てたというのがスコアの語る真実です。
そして、大将と副将だけが悔しさをバネに頑張るのと、5人全員が「俺があのとき1本取れていれば」「次は同じ悔いを踏まない」という気持ちで一丸となるのとでは雲泥の差がありますから、やはり後者であってほしい。
その意味では、各選手の気の持ち方ひとつで毒にもなれば薬にもなる試合だったと言えます。
最悪なのは「誰か1人でも1本積み増せば勝てた」という事実から、他者責任に転嫁して自分自身の不足に向き合わないこと。
まぁそんなことはないでしょうけど、団体戦といえども剣道は個対個の勝負がベースなのですから、試合に際しての自負も試合後の反省もまずは「俺が」が大切なのです。
この点については少年剣道でも同じことが言えますし、こういったベースの部分で中学高校の指導者が苦労せずに済むように、その根幹を少年剣道で培わないといけませんね。
巡り巡って自分自身への反省になるとは思わなかった新潟遠征帯同でありました。A^^;
~追伸~
会場近くで燕三条系ラーメンを食べました。美味かった。