初心者の竹刀

八千代剣道教室に小3女子2人が入会してくれまして、ようやく竹刀を振り始めたところです。

その初心者に与える竹刀ですが、近年ちょっと考えるところがあります。

茨城は全国の中でも小中学生の運動能力平均値が高いらしい(文科省調べ)のですが、それでも我々昭和世代の小学生時代と比べますと格段に落ちてます。

その中でもとくに、腕力の低下は著しいものがあります。

そんな状況を踏まえますと、初心者に与える竹刀はレギュラーサイズよりも短くて軽い竹刀が良いのではないか?
と思うのです。

剣道を始める前には類似経験すら皆無の竹刀操作を覚えるのに際して、竹刀の重さは邪魔そのもの。

大人でも素振り用の木刀を2本も束ねるなど極端に負荷を高めて素振りをすれば分ると思いますが、メンの位置で静止した際の腕も木刀の重さを支えようとするから伸びませんし、振りかぶりの形も乱れますし、素振り動作によって上体もグラつきますよね。

これから剣道のいろはを覚えようとする小学生初心者はこんなイメージの状態であり、やはり竹刀の重さは邪魔なのです。

そのため、社会体育指導員講習会でも教わりましたが、竹刀を持たせずに手刀で素振りをさせる指導方法もあるのですけれども、映像情報過多の現代の子供たちは「仮に竹刀を持っているものとして」などといった想像力を働かせることが苦手ですし、なによりも竹刀を振りたい気持ちを最優先にしたいので、ある程度指導が進んだ後の矯正方法としては有効かもしれませんが、初心者指導には向かないと思います。

理想としては、初心者用に打突にも耐えらる上にメチャクチャ軽い竹刀を強化プラスチックか何かで製作してほしいくらいなのですが、現実にはそんなものありませんので、レギュラーサイズより短くて軽い竹刀を初心者にはオススメしたいです。

具体的には2寸も落とせばかなり軽くなるのではないでしょうか?

とくに小学生は3尺6寸までという制限しかありませんので、長い方が有利とばかりに体格や身長に関係なく36を使っているケースが珍しくありませんが、自在に操作できなければ竹刀の長さは邪魔になるだけです。

小学生の身長差は大きなものがありますので、竹刀で2寸ばかり稼いだところでリーチの差が埋まるわけでもありません。それよりは、軽い竹刀を振れるようになってから徐々に長い竹刀にしていけばよろしいかと。

ただし、中学生以上の公式戦では重さが足りない竹刀は使えませんので、注意が必要です。
実際に打突する際には竹刀を支える力は不要ですからレギュラーサイズの竹刀でよしとしまして、素振りの際には、剣先を走らせて早く振る感覚と打突姿勢を体に覚えさせるために軽い竹刀を使用するなど、使い分けをすべきかとも思います。

逆に言いますと、1kg以上する素振り用の木刀は腕を鍛えるためのものではなく、無駄な力および無駄な動作の無い理想的なフォームを作るためのものだと私は思ってます。なので本数も少なめでよろしいかと。

もし腕を鍛えるためであれば、空間打突ではなく、打ち込み台などで据え物打ちをしませんと、打突時の冴えを作る筋肉の働きとは逆の作用をする筋力が鍛えられてしまい、剣道には逆効果となってしまいます。

おっと、話が脱線してしまいました。
というわけで、初心者にはまず軽い竹刀で手ほどきしてはいかが?
という私の考察でした。

まだ考察中でして、八千代剣道教室や中学校剣道部でも徹底しておりません。
考察をまとめるための記述であること、ご了承を願います。




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