あえて稀勢の里について語ってみる

昨日は白鵬が通算勝ち星1048勝の新記録を達成したということで、その話をすべきところなのですが、この名古屋場所は職場のサマータイムと業務多忙によりまったく追えてませんで、頼みの深夜場所も録り溜まるばかり。恒例の序盤感想も中盤感想も述べらない有様なので、白鵬の記録について書けるような状況ではありません。申し訳ありません。

3連休はそこそこライブ放送で観られたのですが、やはり初日からの継続性が無いと今ひとつ盛り上がれませんね。
それでもなんとかウチの横綱が休場するところまでは録り溜め深夜場所で観ることができたので、ウチの横綱=稀勢の里について語ってみようと思います。

あ、ウチの=茨城の です。私は田子ノ浦部屋の後援者みたいな近い関係にはありません。郷土力士を応援するテレビ桟敷の1住人としての見解であります。A^^;

にしても「ウチの横綱」「ウチの大関」とは使い心地の良い言葉です(^^)


さて、名古屋場所を休場するまでの稀勢の里についてですが、故障した左腕の回復具合は半ばと診ております。

私も昨年に右手首の腱断裂を経験しましたが、この類の故障は、故障する前の感覚には戻らないのです。
いや、同じ感覚で動かそうとしても、同じようには動かないので、同じように動かすための代替となる感覚を得なければならない、と言い直した方が正解かもしれません。

私=剣道の場合、打突時に剣先が降りなくなってかなり困りました。
おそらくは回復した腱の強さや柔軟性が故障前とは異なるからです。

そのため、感覚と身体動作のズレを修復しなければならないのですが、右手首の小さな腱を断裂しただけの私が、一般剣士レベルの剣道での身体動作の修復にあれだけ困ったのですから、胸筋も含む左上腕にあれだけ大きなダメージを負った横綱が、天下無双を誇った左おっつけ、自身の相撲の根幹である左四つの軸である左差し、これらを取り戻すにはどれほどの困難を伴うのか?と考えると、暑中なのに寒気が走ります。

故障箇所が、左四つの場合に上手を取って引き付ける役割をする右ならばハードルもそんなに高くないと思うのですが、差して腕を返す、あるいは右四つ力士の差し手を殺すおっつけ、いずれも押す方向に力を働かせる左が故障個所であるということが、完全回復へのハードルを高めてます。

実際に空き缶でも掴んで腕を曲げ伸ばしすれば理解が早いと思うのですが、手で掴んだ物を引き付ける力の働きは、最終的には肩関節の方向に収束されますので、あまり狂いは生じないのです。

対して、手で掴んだ物を押す力の働きは、その方向性は肩関節の可動範囲内であれば自由に向かいますし、肩・ヒジ・手首の関節角度、肩・上腕・前腕・掌の筋肉の働きを動かす方向に最適化しないと最大出力と最高速度が得られません。

稀勢の里の回復が遅々として進まない理由は、故障の重度のほかに上記のようなことがあるのではないかと思ってます。

ただ、鈍牛のごときですが回復基調を歩んでいることは目に見えてますので、左腕の故障は時間が解決すると思ってますから、あまり心配しておりません。

それより、今場所の休場理由である左足首の靭帯損傷。こちらの方が心配。
軽量の日馬富士でさえ完治を得ない故障個所なのですから、アンコ型の稀勢の里は泣き所と化しかねません。

また、下半身さえ鍛えていれば横綱の責務を果たす相撲は取れるとしていた精神的支柱を失いかねない故障個所でもあります。

今場所の相撲は5番しか観られなかったわけですが、腰の構えが不安定でした。
私は腰高論は取りませんで、腰の前傾具合で良し悪しを測りますけれども、簡単に立ち腰になってしまうところに不安を覚えました。

おそらくは回復途上の上半身との折り合いがつかないまま本場所を迎えたのではないかと愚考しておりますけれども、それも場所中に調整されるものと思ってましたら、立ち腰ゆえに小手投げ逆転を喰らい、立ち腰ゆえに足から土俵を降りて左足首をやってしまいました。悪夢としか表現できません。

左足首の靭帯損傷が重くないものであって、秋場所には差した左腕を返せるレベルにまで回復してくれますようにと願うばかりです。


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