春場所序盤感想

1日遅れましたが、恒例の本場所序盤感想を述べたいと思います。
まー、なんと言いましょうか、田子ノ浦贔屓の茨城県民としましては表情が崩れるばかりであります。(^^)

顔から笑みが消えない理由は言わずもがな、新横綱・稀勢の里と返り関脇・高安による星勘定も相撲内容も完璧な序盤5日間によるものであります。

そもそもの話、大関時代より前の稀勢の里といえば「序盤の取りこぼし」が枕詞でありましたし、高安は三役の地位で迎えた場所の初日は1勝5敗というゲンの悪さでありました。
これに若の里や隆の山らが加わっていたときも含め、当時は鳴戸部屋だった田子ノ浦勢が序盤そろって土付かずなんてことはありませんで、まさに今場所が初体験。なんだかなぁ、愉快なんだけど、くすぐったい感じ。A^^;

それでも序盤感想を1日躊躇しましたのは、六日目に5戦全勝同士の取組が組まれたからです。高安には照ノ富士。稀勢の里には宝富士。

まぁいくら宝富士が自身初の初日から5連勝中で相撲内容もよろしく絶好調とは言いましても、うちの横綱(あー、なんて心地よい言葉だw)とは左の相四つですから対戦成績を考えましても波乱要因は考えられないのですけれども、今場所序盤の照ノ富士は復調気配が際立っており、うー、高安の今場所を占うにはこの取組を観ないと何とも言えん……と筆が止まってしまったのですね。

で、本日の高安-照ノ富士。大関より先に上手が欲しいよなぁなんて思ってたら、かち上げたわけでもないのにバチンと大関を跳ね返すや左喉輪押し⇒右左と押して一気に押し出すという圧巻の相撲。や、大関を相手に相撲をさせなかったのだからビックリするほかありません。

続いて稀勢の里。宝富士を相手に立ち勝って差し勝って終始前に圧力をかけて最後は右上手を取って引きつけての寄り切りという横綱相撲で完勝。つーか、序盤五日間も全て押し出し&寄り切りの横綱相撲。

あらかじめ申しましたとおり、田子ノ浦贔屓かつ茨城県民の私ですから割り引かなければなりませんけれども、稀勢の里と高安、この両雄の相撲内容が図抜けてよろしく、中盤戦で誰が両雄を止めうるだろうか?と考えましても顔が浮かばないほどに突出してます。

なんか、千代の富士と保志を思い起こしてしまいます。
横綱と関脇、同郷の兄弟弟子、5音四股名の兄弟子と2文字本名の弟弟子。
稀勢の里が高安を大関に引っ張り上げ、同門優勝決定戦が観られる日さえ夢見てしまう。贔屓としては幸せこの上ない春場所の日々であります。

あえて心配の種を探すならば、2人とも十五日間安定して力を発揮したことはなく、必ずエアポケット的な日がどこかに現れる傾向があります。とくに高安は連敗癖があるので要注意。ただ、その気配は今場所に限って微塵にも感じないのです。

稀勢の里についてはもう「新」横綱という名は相応しくないですね。もう何年も横綱を張っているかのような顔で土俵に上がってます。ただ、土俵入りはまだまだ若葉マークで日々様々な箇所に微修正を試みている感があって初々しい。(^^)

ちょっと毒を吐きますけど、稀勢の里の昇進が甘いとか、日本人枠の横綱だとか言ってた人達、息してます?

先輩横綱は1人が休場であとの2人は序盤で早くも2敗。勝った相撲も含めて内容がよろしくない。さらにはご当地大関までもが休場ときましたよ。もし稀勢の里が横綱に昇進していなかったなら、目も当てられない惨状でありました。

稀勢の里の横綱昇進に物言いを付けてた皆さん、星ばかり見ていないで土俵の上の相撲を観ましょうね。


さて、田子ノ浦の両雄に文字を割きすぎましたので他に目を移しましょう。

まず、蒼国来が初の結びの一番で初金星を獲得したこと。
私は会社からの帰路のクルマでラジオ観戦してたのですが、いや、もう泣けましたね。

33歳での初金星は史上2番目の年長記録なのだそうですけれど、もしかしたら2年半早く初金星を挙げていたかもしれない。

その”2年半”とは、謂われ無き八百長疑惑で解雇処分を受け、裁判を経て復帰を勝ち取るまでの大ブランクのこと。

20代後半という最も成長著しい時期の2年半を棒に振り、前頭15枚目で復帰後もすぐに十両に陥落し、幕下が見えるところまで番付を下げてもうダメかぁと思われていたとき、誰が蒼国来の金星獲得など予想しただろうか?

そこからコツコツと番付を上げ、相撲を変え、体重を増し、30歳を超えてから自身最高位を更新し続けての初金星。これを知っている Twitter #sumo 部は歓喜の涙を流してました。そこに加われなかったのが残念であります。


白鵬の休場で解せないのは、場所前に出稽古先での「かわいがり」があれだけ聞こえてきたのに、序盤の絶不調というのはどういうことなのか?という点。

もちろん故障がウソなわけもないのだけれど、それ以前に、自身の身の置き場所や目指すところを見失うなどして、モチベーションを保てていないのではないか?という心配が先に立つのです。

その意味では、同じく休場した豪栄道の方がまだ望みはあるかと。まずはカド番脱出。そして稀勢の里に続くこと。目指すところはこれ以上ないくらい明確なので、これで復帰意欲が湧かないなんてことはないはず。


琴奨菊、元気だねーと言いたいところだけど、背水の陣を敷いて死地に活路を求めているゆえにと考えると痛々しい感が否めません。あれでは十五日間は持たない。稀勢の里には動けるうちに当ててほしい。


照ノ富士のヒザはサポーター面積が激減している外見も含めて調子が良さそう。それでもマワシを取っても投げにいかず、引きつけて前に出るのみ。それで良いと思うし、カド番脱出は当確を打てます。ただ、それでは稀勢の里に勝てない。それでも今場所はまだガマン。


栃煌山が6連勝なのだけれども、元関脇が前頭10枚目という家賃安なので割り引かねばなりません。相撲内容も幕内下位を相手に下がる相撲が目立ちイマイチ。星だけは積み上がりそうなので、その具合によっては取組編成と三賞選考を悩ませることになるかも。


星のつぶし合いで星勘定的には目立つ力士がおりませんが、幕内前半戦の土俵が会場を沸かしております。石浦、宇良、貴景勝らニューフェイスと古参力士の対戦がまた面白く、満員御礼の垂れ幕に相応しい活況を得ておりますね。

中盤戦も楽しみです。(^^)v


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