剣道場が剣道場であることは当然…ではない

一昨日と昨日、久し振りに中学校剣道部に顔を出しました。
剣道一級審査会を目前に控えた中学デビューの1年生部員が何度か剣道教室に出稽古に来たのですが、どうも芳しくないとうことでの付け焼き刃指導のためです。


今年から(ホント数十年ぶりに)有段者の先生が剣道部顧問になりましたこともあって、中学校剣道部の外部指導員からは退いてました。船頭多くして船山に上るは避けたいものですからね。

で、久々の剣道場を眺めておりましたら、まだ↓これ↓を貼っていてくれてました。

中学校剣道部の道場訓

中学校剣道部の道場訓

これはですね、2016年現在で20歳になる年齢の男子3名で中学校剣道部を再開させた際に、1人1文づつ割り当てて作らせた道場訓なのですよ。

彼らが中学校に入学した時、彼らと入れ替わりに卒業した学年の剣道部員が中3時の総体を終えて部活を引退した時点で剣道部は休止となり、剣道場は卓球場として転用されてしまってました。

ほぼ廃部と同様の扱いを受ける中、どーしても剣道部として活動したいから、私も外部指導員として全面的に協力するからと懇願して「3名以上の入部希望者がいたら考えます」という回答を引き出し、なんとかギリギリ3名の入部を得て完全廃部を免れ、再開を果たした剣道部なのでした。

とはいえ、部員の多い卓球部に「3年生が引退するまでは」と剣道場の半分を占拠されたままの活動再開でした。3人ですから、半面あれば稽古を出来ないこともないじゃないかという空気に満ちてました。「剣道に正規の試合場の半面でガマンせよと言うのなら、卓球も正規の卓球台の半面で練習してみてくださいよ」と説いたこと、未だに覚えてます。加えて、彼らは靴を履きますから床面を汚すのですよね。毎日ピカピカに雑巾がけさせて床面の色の違いを際立たせることで、同居は無理だという無言の主張をし続けました。上に掲示した道場訓も含め、様々な「部員は少ないけれども剣道部は精力的に活動してます」的なアピールを続け、結果的に、約束通り3年生の部活引退を機に剣道場を取り戻し、8年後の現在に至るというわけです。

このとき学んだことは、中学校の剣道場が剣道場であることは当たり前ではないということです。
正課としての体育の授業には武道が含まれてますが、その武道として柔道が選択されている大多数の中学校の場合、柔道場はともかく剣道場が学校にある必然性など全く無いのです。
体育の授業に必要だから柔道場を作る、そのついでに多目的性を得るために剣道場も併設したことで柔剣道場という形になっているだけのこと。

ですから、剣道部員が少なくなったり、剣道を指導できる指導者がいなかったり、剣道部としての部活動がよろしくなかったり、不祥事を起こしたりしようものなら、簡単に廃部へと追い込まれます。
板敷きの床である剣道場は他の用途への転用がとても簡単。卓球台を持ち込んで卓球場にするもよし、畳を拡げて全面を柔道場とするもよし、東京オリンピック競技に採用される空手部を新設するもよし、手ぐすね引いて待ってる人達は少なくないのです。
そして、廃部し、剣道場が転用されたが最後、よほどのことがないと剣道部は再開できません。そう考えると8年前の剣道部再開は奇跡的だったのです。

現役の剣道部員にも、剣道場が剣道場であることを当然と思うことなく、その存在に感謝しつつ部活をしてほしいものです。そして、感謝は気持ちだけでなく、掃除と整理整頓という形で表してほしい。

と、いうような説教めいたことをついつい述べてしまいました。
単発で顔を出して言うことではないよなぁと反省しております。A^^;


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