皇室のことは皇室で

臣下の身である者が皇位継承について意見するというのがそもそもの間違いであるように思えるのです。


天皇の譲位を可能とするのか否か、可能とするのであれば今上陛下の譲位に限定される方法にするのか、それとも皇室典範を改正して次代以降の天皇にも適用されるものにするのか、有識者による喧々諤々の議論が続いてます。

有識者会議は「結論を得るまでにまとまるのかいな?」と思わざる得ないほどに意見も考え方も異なる有識者の集まりになりましたが、彼らの立派な見識に対する是否は別にして、なんか強い違和感があるのです。

有識者を招集した首相=総理大臣はその名のとおり天皇の臣下ですよ。日本で天皇という存在を認める限りにおいて、皇族ではない日本国民はすべて天皇の臣下です。

もちろん、天皇のあり方を「天皇制」と呼び、国際的にも類型の多い立憲君主制を理解しようとしないまま、主権在民や平等主義を理由に天皇の存在を否定する主張をされる方々を筆頭に「私は天皇の臣下ではない」とする方々が少なからずおられるのですが、まー、こーゆー方々は誰が天皇になろうがどのように継承されよーがどーでもいいでしょうから議論から外しましょう。

でも、こーゆー方々に限って、条文の初っ端から天皇の存在を認めている日本国憲法が大好きで、ガッチガチの護憲派だったりするのが不思議ですね。

おっと話が横道に逸れてしまうところだった。元の話に戻りましょう。

会議に招集された有識者の皆様は、譲位反対、譲位賛成、条件付き譲位賛成とご意見は様々に異なろうけれども、天皇それ自体を否定する方はおられないでしょうし、皇族でもありませんから、彼らもまた天皇の臣下です。

その臣下が天皇不在の場に集まって皇位継承について議論する。

「天皇」と「臣下」ではピンと来ないのならば、「王」と「大臣」、「殿」と「家臣」などに置き替えてそのシチュエーションを想像して頂きたいのですが、これって手塚治虫の「リボンの騎士」にも出てくるような古典的な逆臣の集い、あるいはお家騒動渦中の謀議と同じシチュエーションじゃないですか。

や、こんなこと言いますと、招集された有識者の中には皇室を敬う心の強い方もおられますので気を悪くされるかもしれませんが、あくまでもシチュエーションの話。

そのシチュエーションが感覚的に嫌で、受け付けません。
臣下の身である者が皇位継承について意見するというのがそもそもの間違いであるように思えるのです。

では、どうすればよいのか?
皇位継承は皇室のこと。皇室のことは皇室でお決めになられたらよいと思うのです。

決定するのは皇室会議というところは変えようもありませんが、皇室でまとめた意見を皇室会議に諮るのと、有識者会議でまとめられた意見を皇室会議に上程するのとではベクトルが180°異なります。

もし、日本国民が受け入れられないような皇位継承が成されたならば、それこそ日本国憲法の第一条その他を対象に改憲して天皇を日本国の象徴から廃し、大統領制にでも移行すればよいのです。主権は国民にあるのですから。

しかし、皇統の悠久の歴史に育まれた知恵と文化が皇室にある限り、そのようなことには絶対になりません。今上陛下を始めとする皇室の方々の振る舞いを見れば分かりそうなものですけどね。

つまるところ、今上陛下のご意向は既に全国民に向けて発信されてますから、それに沿えばよろしいのではないかと思うのです。いかが?


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