それも「いじめ」ですか?

総額150万円もの強請り集りを「いじめ」と称するのはおかしいでしょ?

この↓ニュース↓を読んでの率直な感想なのですけどね。


「菌」「賠償金あるだろ」原発避難先でいじめ 生徒手記 – ライブドアニュース

 市教委の第三者委員会の調査によれば、小学5年の5月、加害児童ら10人ほどと遊園地やゲームセンターなどに行くようになり、遊興費のほか、食事代や交通費も含めて1回5万~10万円の費用を10回近く負担した。児童2人に、一緒に遊ぶためのエアガンを買ったこともあった。男子生徒は親の現金を持ち出していた。黒沢弁護士によると、総額150万円に上るという。


これ、充分に恐喝罪として成立する案件じゃないですか。
恐喝罪の法定刑は10年以下の懲役。「いじめ」の枠外に思えますけど。

そもそも「いじめ」という言葉が大枠に過ぎると思うんですよ。
もうハッキリと個々の出来事を表現する言葉を使いませんか?

つまり、

  • 殴られたのなら「暴行」
  • ケガさせられたのなら「傷害」
  • 脅されたのなら「脅迫」
  • 金品を巻き上げられたのなら「恐喝」
  • 謂われなき悪口を言いふらされたのなら「名誉毀損」
  • 公然とバカだのデブだの罵られたのなら「侮辱」
  • ○○しないと△△するぞ ってんなら「強要」
  • 自分の物を取られたのなら「窃盗」
  • 自分の物を壊されたのなら「器物損壊」
  • 着衣を脱がされたのなら「強制わいせつ」
  • 万引きを命じられたのなら「犯罪教唆」

といった具合に表現すべきではないでしょうか。

これら全て、刑法の範疇にある明確なる犯罪行為です。
いじめられた側の自殺という悲惨な結末を迎えてしまった諸々の事件は、100%これらのいずれかまたは複数に当てはまりますが、大概は「いじめ」で済まされているのが現状でありましょう。いじめた側の犯罪意識は極めて軽微であり、ゆえに繰り返されます。

とはいえ、もちろん、「いじめ」ではなく犯罪だ!としても、未成年者は少年法で守られてますから、刑法で定められた範囲内の刑罰(懲役・禁錮・拘留・罰金・科料など)は受けないでしょうし、初犯でいきなり少年院行きなんてことにもならないでしょう。

けれども、だからこそ、これらの行為に対して「いじめ」という曖昧で大枠な表現を使うのは避けて、意識して上記の表現を用いるべきだと思うのです。

そのことにより、その行為が犯罪行為であることがハッキリと表現され、社会全般で意識されることが、いわゆる「いじめ」の抑止に繋がるものと私は考えるのですが。

大人が同じ事をすれば刑罰を受けるような犯罪行為を「いじめ」と称することへの違和感は増すばかりです。




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