剣道の素振りは2重振り子

※旧ブログ記事の焼き直し
子供が剣道をやっていて、ご自身はゴルフをなさる。
そんな親御さんのためのような記事を見つけましたのでご紹介します。

ゴルフスイングは2重振り子 – nikkeibp.jp – プロゴルファー桑田泉の一口ヒント

この記事はゴルフ初心者向けにレッスンプロの桑田泉氏(元ジャイアンツ桑田投手の実弟)が2006年に書いたものなのですが、実はそのまま剣道にも通じる内容なのです。

実際、私の手で「スウィング」→「素振り」などと文字変換を繰り返したら、わりと良質な記事が出来ちゃいましたw

ぜひ、上記リンク先の元記事と、以下に記載します私が剣道語に翻訳した記事を読み比べて頂き、お子様に「剣道の素振りとゴルフスウィングには共通点があってな……」てな具合に説話しちゃってくださいませ。A^^;

以下、剣道語翻訳記事です。


皆さん,手や腕を一生懸命に振ろうとしていませんか?

「えっ、そうは思っていない」って。でも多くの人は実際、そういう素振りに見えます。だから、ほとんどの人が手(握り)や腕に力が入ってしまうのです。

手で打つのであればそれで良いのかも知れませんが、竹刀を持っているのを忘れていませんか? そう、剣道は竹刀で打つのです。 ということは、竹刀の剣先を上手に振らなければならないのですよ。


ハンドスピードと剣先スピード

こういうデータがあります。ハンドスピードと剣先のスピードです。

皆さんのような初心者の多くは、ハンドスピードが速く、剣先のスピードが遅いのです。 これが、手や腕を一生懸命に振っている状態です。

体や手(円の内周)を一生懸命に振ろうとして、竹刀を引っ張る動きになり、 竹刀の剣先(円の外周)は走っていない。そうすると届かない。届かないからもっと体や手を振ってしまう。しまいには、間合どころか、確実性にまで影響が・・・。このような素振りを繰り返しても、決して光は見えてきません。

竹刀の剣先(円の外周)を上手に振る人は、剣先のスピードが速く、ハンドスピードは遅くなりやすいのです。

例えば、棒を右手に持って何かを叩くことを考えてください。棒の先端を引き、トップからまた棒の先端を戻そうとしないですか? そのときの右手の小指側の動きに注目してください。

引っ張る動きではなく、逆に引くような動きになっていませんか。 例え、一瞬トップからダウンにかけて引っ張ったとしても、当たる前には引いて棒の先端をしなり戻そうとしているはずです。そう、この動きが竹刀を上手に使える動きなのです。

皆さんは、自分の腕が竹刀の役割をしてしまっていて、竹刀が上手く使えていないのです。それでは、いくら良い(高い)竹刀を買っても意味がないのですよ。


2重振り子の難しさを知ろう

こういう実験をしてみましょう。

1本の棒(定規などある程度長さと重さがあるもの)を片手でつまむように持ち、下に垂らしてください。 そして、つまんだ手で、垂れ下がった棒の先端を上手に振ってください。そうすると、支点となる手の動きが小さいほど、先端は大きく振れるはずです。そう、振り子の動きですね。

このように支点が1つで1本の棒を振るのは、誰でも比較的簡単にできます。でも剣道は、この先端(手)の先に竹刀が振られているのです。 つまり、もう1本棒が付き、支点が2つになるのです。

さあ皆さん、どうしますか?こんなこと考えてもみなかったでしょう。

では、試してみましょう。

1本の棒の先にもう1本同じ長さの棒を、関節のようにスムーズに動く程度に、ねじや釘などで危なくないように取り付けてください。

さあ実験です。

その接続された2本の棒の一番下にある先端(竹刀の剣先)を上手に振ってください。支点が1つの1本の棒を振るのはとても簡単で、 支点が2つになったその先を振るのがとても難しいことが実感できるはずです。


剣道の素振りは2重振り子

コツは、加速させず、同じリズムで振り、トップから先端の戻り始めを待ってあげるタイミングです。そうです、剣道の素振りと同じで、良いリズムでトップからあまり打ち急がず、ちょっとした間があることです。この間は、体の前進準備と共に竹刀を振り上げ、トップから下半身始動で振り下ろし始めるときの切り替わりのことです。

同じリズムで上手に先端が振れたとき、先(竹刀剣先)は大きく振れているが、途中の2つ目の支点(手)は小さく遅い動きになっているはずです。

1つ目の支点(肩)に対し、2つ目の支点(手)を速く振ってみてください。棒の先端は、リズムが悪くメチャクチャな動きになっていませんか。

もちろん、インパクト付近では、2つ目の支点が先に行き、先端は遅れている。それが皆さんのインパクトなのです。

上手に振ると、インパクト付近で真っ直ぐになる。これが2重振り子の振り方です。

1本の棒の先端(手)を振っていても上手になりませんよ。接続した2本目の棒の先端(竹刀の剣先)を上手に振れるように素振りしましょう。




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