父のお膳立てかもしれない

平成27年10月28日午前6時18分、医師により父の死亡が確認されました。
(父の)お体を整えるので……と病室の外に誘われるや「本日はクルマで来られてますか?」と問われました。

その問いの意図するところが分からず「はい?」と問い返してしまいましたが、つまりは父を車に乗せて自宅に連れ帰りますか?という問いなのでした。農家のような大きな邸宅ならともかく、我が家は分譲地で部屋の数=家族の人数程度の大きさですから、父を連れ帰りたくとも安置しておける場所がありません。なにより、こんなに早く父が旅立つなど思ってもいなかったので、準備どころか心づもりもありませんからアタフタするばかり。

困っておりますと、病院側からセレモニーホールを2件ほど紹介して頂きました。
スマホで場所や席数などを確認し、ここなら家からも近いし色々と条件が合うということで、紹介して頂いたセレモニーホールのうちの1件の別の支店に電話。幸いなことに空いており、すぐに病院まで迎えのクルマを寄こしてくれました。

結果的に、こちらのセレモニーホールがとても良かった。
ステマでもアフィリでもなく、感謝の意を込めてリンク貼っておきますが、28日から31日までの4日間、なにからなにまでお世話になりましたけれども、全ての面で行き届いており、大いに助かりました。

さて、セレモニーホールからの迎えのクルマに父と一緒に母も同乗したので、母のクルマが残されてます。
母のクルマをどうしたものか?と思っていたら、妹が数ヶ月前に運転免許を取得しているとのことで、妹に運転してもらいました。

その妹ですが、諸事情により7~8年ばかり疎遠にしておりました。
が、過去記事でも書きましたけど、私がLINE登録時にやらかした結果、スマホに電話番号を残していた妹とも繋がり、父の入院で助けて貰っているうち、疎遠にしてたことなど無かったかのように交流が復活したのでした。

セレモニーホールに到着し、お坊さんどうする?という話になりました。
前にも書きましたが、父は三男で母は四女ですから家に仏はなく、お寺との付き合いなど皆無です。
セレモニーホールの担当者に「ご希望の宗派を指定して頂ければ手配します」と言われ、父の実家の墓があるお寺に合わせることにして「○○宗△△派でお願いします」としたところ、紹介されたのが自宅から最も近いお寺。挨拶に赴きますと女性の住職さんで、初対面とは思えないほど母と気が合うのでした。

また、30日(金)が友引だったため告別式が31日(土)となりました。結果、29日(木)が完全フリーとなり、この1日で私達は心の安定を得られたような気がします。

さらに、31日(土)は父の故郷で行われる下総三山の七年祭りの初日。
七年祭りについてはリンク先をご参照いただきたいのですが、父は6年に1度のこの祭りに欠かさず参加しておりました。その愛してやまない七年祭りの初日が告別式で、告別式終了後と同時刻に毎回担いでいた菊田神社のお神輿の宮出し。

施主として葬儀手配に追われつつ思っていたことですが、こう出来事を並べてみますと、まるで父が全てお膳立てしていたかのように、ピースがハマリ過ぎてます。これが父の意思であるならば、ちょいとカッコ良すぎます。

カッコ付けずに、1ヶ月とは言わないから、せめて10日でも介護させてほしかった。願わくば、私と父の孫に当たる子達が神輿を担ぐ姿を病床からでも見せてあげたかった。

こんなこと書くと、父は「なに言ってやがる。てめえが担ぎたかっただけだろ。」と言いに夢枕に立つだろうから、「おう、そのとおり。親父だけ魂になって担ぎに行きやがって。施主のオレは忌中で神輿に触ることもできねーじゃんか。」という悪態を用意しておこうと思ってます。
(つづく)




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