文武両道はパラレルじゃなくてシリアル

昨日は関東高等学校剣道大会茨城県予選会の男子団体が行われ、私も応援に行ってまいりました。

残念ながら次男坊所属の高校剣道部男子はベスト16止まりでしたが、精一杯闘ったんじゃないかな。悔いが無いと言えばウソになると思いますが、そのときそのときが一所懸命であったのだから、結果も含めて何もかも受け入れた上で、胸を張って良いと思う。

本日は女子団体。やはり応援観戦に行ってきます。男子の分も頑張ってほしい。

さて、関東大会出場権は惜しくも逃したものの、決勝リーグ進出の8校の中に県内有数の進学校である土浦一高が入ってました。ベスト16まで含みますと、水戸一高、土浦二高、下館一高、古河三高などの進学校が名を連ねてました。

となりますと、剣道に付いてまわる「文武両道」という言葉が浮かんできます。
この言葉、勉学と剣道(あるいはスポーツ)を同時進行で取り組むことをよしとする言葉に感じられるけれども、それはちょいと違うと思うのですよ。

1度に2つ以上のことを同時に行うと、集中力を欠いてしまって作業効率が落ち、満足な結果を得られないというオチになりがちです。俗に「二兎を追う者は一兎をも得ず」と言うじゃありませんか。文武両道を履き違えると「二兎を追う者」になってしまいます。

文武両道と讃えられる人達の話を聞きますと、切り替えと集中が速いのですね。部活のときは部活に集中、帰宅して机に向かえば勉学に集中といった具合に。つまり、文武両道はパラレル(並列)のように見えてそうではなく、実はシリアル(直列)なのですね。

でも、それを誰もが出来るというわけではないじゃないですか。部活に汗しながらも帰宅してからの宿題が気になり、宿題を片付けつつも部活での出来事が脳裏を離れない、というような人の方がむしろ多数派のような気がします。

では、文武両道は切り替えと集中が速い人しか歩めないのかといえば、そうではないと思うのです。切り替えが遅い人は粘り強さがあるでしょうし、集中を高めるのに時間のかかる人は集中力を持続することには長けているかもしれません。そんな自分の特質を知った上で、それを活かすプランを立てることが肝要でありましょう。

おそらく、進学校ながらも剣道でも成績を出せている生徒は、そのへんが上手いのではないかと思うのです。

3年生はあと数ヶ月で受験シーズンに突入するわけですから、これまで頑張ってきた剣道と同様に、受験勉強も頑張ってほしいものです。
剣道であれだけ頑張れたのだから、勉強だって頑張れる。そう思えるなら、これも立派な文武両道だと思います。




今回の記事がご参考になりましたら応援クリックをお願いします。
にほんブログ村 格闘技ブログ 剣道へ

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください