逸ノ城を評してみる

とんでもないデストロイヤー(破壊者)が表れたもんだなー(困惑)

今場所はどうも縁が薄いのか、せっかくの日曜&祝日スタートとなった初日と二日目なのに剣道行事と重なってしまい生中継で観られなかったのは仕方ないとしても、その両日の深夜場所を録画失敗してしまうという失敗を皮切りに、稀勢の里の連敗と時を同じくして風邪みたいな体調不良でダウンしてしまうなど、拙ブログで恒例としていた序盤と中盤の振り返りを書けないほどに相撲を観られておりません。

その前提をご承知いただいた上で、快進撃中の新入幕力士・逸ノ城を評してみたいと思います。


まず、192cmと高身長であるわりに、同身長の碧山などに比べて腰高感がありません。
同じ事は照ノ富士(191cm)にも言えるのですが、照ノ富士の177kgに対して逸ノ城の199kgという体格は破格と言えましょう。

四つに組んで強かった時期の横綱・武蔵丸(191cm、216kg)のイメージに近いものがあるなぁと Twitter でリプを頂き、なるほどなぁと思ったものです。

基本的に右四つの寄り相撲ですが、上手下手関係なく、右で浅いところのマワシを取ると無類の強さを発揮しますね。ただ、この右が取れずに左上手を引くと、右で相手力士のアタマを抱えながら投げを打つという法則性があり、13日目終了時点で唯一の黒星である勢戦では、それが墓穴を掘る形で敗れてます。


とんでもなく強い新入幕力士であることは言を待たないのですけれども、さて、問題は11日目以降の大関横綱戦でありますよ。

逸ノ城の右が大関や横綱にどれだけ通用するのか? をお客さんは観たいのに、逸ノ城は大関横綱3連戦のうち2つまでを注文相撲で星を手に入れてしまった。これはいかがなものでありましょうね。

や、私も普段は言いますよ。「注文相撲は食った方が悪い」と。ましてや大関や横綱を倒そうって時には、勝てるなら変化でも何でもアリですよ。

けどね、役力士に注文つけた新入幕力士って過去に観たことあります?
ましてや、生涯初めての大関戦で変化した力士っているのかな?
生涯初の結びの一番で変化した力士なんてのは前代未聞じゃありませんかね?

さらには立合不成立の突っ掛け含みの注文ですからね。

逸ノ城の変化を予期できずに転がった稀勢の里と鶴竜はミジメだったけれども、私は責める気にはなれませんわ。

で、豪栄道を倒したときの逸ノ城が凄かったじゃないですか。あれだけの力がありながらの注文相撲でしょ。枡席から「カネ返せ-!」の声が飛んでも不思議に思いませんよ。

そんな逸ノ城をあまり批判する声が上がらないのが不思議に思い、白鵬戦直前というこの中途半端なタイミングでこの文を書いているわけですけれども、とにかく贔屓する力士が勝ちさえすればそれで良い人にとって、逸ノ城は面白い力士なのでしょうね。

私は力士の成長過程を楽しみたいし、力士の成長を測ることの出来る内容のある相撲にこそ価値があると思うので、今の逸ノ城はただただ不気味な存在でしかありませんし、あの注文相撲には舌打ちするばかりです。

で、本日の秋場所14日目結びの一番ですけれども、白鵬が如何にして逸ノ城の右を封じ、逸ノ城対策のお手本を見せてくれるかに注目したいと思ってます。

もし、最後の砦たる白鵬までもが敗れてしまったら…相撲がつまらなくなるなぁ。


Comments (2)

  1. 相撲評論家

    私は喰ったほうも大いに責めますが、それはおいときまして、逸ノ城の相手となる人が逸ノ城をあまり見てないんでしょう。
    逸ノ城は右が使えないと芸がない、つまり鶴竜の相撲の幅を大幅に狭くして(それから突っ張りもなくして)、巨大化させたような相撲ということになるでしょうかね。
    隠岐の海なんか上手を取られたくないってことばかり考えて失敗ですからね。
    豪栄道は左が深すぎて(それだけじゃないですけど)失敗ですし。
    逸ノ城の問題は今のところ2.5個。
    ・上手の取り方が大雑把(ですけど、体型を考えると浅く取るより却って良い可能性があるので0.5個減)
    ・右の差し方も棒差し
    ・膝が外に開かない
    です。あと、右に廻る足捌きがあるのかどうかがまだ判断できません(右膝に欠陥があるようなので、怪しいですが…)。
    …これだけ書いてしまうと、楽日に書くネタがなくなりますね(爆)

    Reply
    1. 甚之介 (Post author)

      わ、コメント投稿日時が白鵬戦の1時間以上前じゃないですか。
      そしてコメント頂いた逸ノ城の問題点をことごとく白鵬が実証。さすがですね。敬服の念を新たにいたしました。

      「逸ノ城の相手となる人が逸ノ城をあまり見てないんでしょう。」

      はい。対して、白鵬は中日前より警戒していた感のあるコメントが新聞記事から拾えました。白鵬に対して辛辣な言の多くなっている私ですが、今回に限っては伊達に優勝回数を重ねているわけではないのだなぁと感心するほかありません。

      なお、拙記事でも申しましたとおり、今場所はホントに観られておりません。場所後の相撲評論家様の評を頼りに、かつ、楽しみにしております。

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