剣道三段以下審査会

昨日(6/29)は、茨城県剣道連盟主管の剣道三段以下審査会(結城会場)が結城市かなくぼ総合体育館にて開催され、私も係員として参加しました。

私が外部指導員をしている中学校剣道部からは、初段を3名、二段を3名が受審。次男の高校剣道部の先輩達7名が三段を受審。下妻地区剣連から受審手続きをした下妻剣志舘のママさん剣士Nさんが初段受審。
といった具合に多くの関係者が受審した今回の審査会ですが、結果から申しますと見事に全員合格\(^^@)/

私、受審会場では主に立合を務めていたので、関係者の審査を観ることはあまりできませんでしたが、観た限りでは太鼓判を押せる審査内容でしたが、この子は大丈夫かなー、と心配していた子達の審査は観ることができなかったので、実技審査合格発表の際にはドギマギしながら番号を確認しました。 A^^;

結城会場の受審者数は、初段172名(男性85名/女性86名)、二段200名(男性118名/女性82名)、三段39名(男性30名/女性9名)。いずれも欠場者を除いた人数です。

合格率は、初段94.2%、二段86.7%、三段62.2%と聞きました。後で茨城県剣道連盟公式サイトで県内の他の4会場の結果と共に公表があるものと思いますが、前回審査の合格率と比較して若干落ちたとのことでした。


今回の三段以下審査会で思ったことを少し述べておきたいと思います。

まず、初段・二段の受審者数と比較して、三段の受審者数が少なすぎること。
今回の三段受審者の多くは高校生になりますから、正確には彼らが二段に合格した2年前の数値と比較すべきなのでしょうが、二段受審者200名と三段受審者39名という落差の背景には、中学で剣道を終えてしまう子がそれだけ多いということが現れていると思うのです。

我が家の長男は部活と勉強の両立は無理として高校で剣道を続けることはしませんでした。
一方、次男は本格的に剣道をやってみたいとして関東は狙えるレベルの剣道部がある高校に進学し、バリバリに稽古する毎日です。

どうもこの両極に分かれざるえない環境に原因があるように思えるのですが、いかがなものでしょうか?

せめて二段合格者の半数は三段審査を受審するくらいであってほしいのですが、そうなるにはどうすべきなのかをそろそろ考えないと、剣道人口も深刻な減少を招くのではないか?と危惧を感じました。


立合を務めていて感じたことですが、切り返しが年々劣化しているように思えます。
初段はともかく、二段であの切り返しはないだろー、と立合を務めながら内心でつぶやいてしまうこと、度々ありました。

逆に言うと、切り返しの基本さえ抑えていれば初段や二段で不合格の憂き目をみることはないということであり、初段二段の不合格は切り返しの基本を教えていない指導者の責任だということです。
と、ここで言い切ることで初段二段の不合格者を出すことが出来なくなって自分を追い込むことになりますけれども、実際その通りなのだから仕方ないですね。A^^;


ここ5年くらい同じことをブログで書いているような気がしますが、形審査が甘すぎると思います。

立合を務めていて、保つべきポーカーフェイスが崩れてしまうような間違いを犯す受審者が続出しているのに、今回も不合格者なし。どんな間違いを目の当たりにしたかを書いてしまうと審査員批判になってしまうので控えますが、基準が分かりません。

日本剣道形の指導は、段位審査とは関係の無いところでその価値を伝えなければなりませんね。


以上、散文になってしまいましたが、昨日の三段以下審査会で思ったことでした。
各段位に合格された皆様、おめでとうございます。今後ますますのご精進を。(^^)




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