16WKC
とくに剣道関係者にお聞きしたいのですが、16WKCとは何の略称であるのか、ご存知でしょうか?
答えは 16th World Kendo Championship 、すなわち第16回世界剣道選手権大会の略称であります。
WKCは3年毎に開催されることになってまして、前回大会=15WKCは2012年にイタリアはノヴァーラで開催されました。
で、16WKCは2015年5月29日より3日間の開催。つまり丸1年後になります。
会場は日本武道館。
そう、16WKCは東京大会であり、私たちはホスト国として世界中から集う各国代表選手および関係者、ならびに応援のため来日される皆様を「お・も・て・な・し」する立場にあるのです。
日本の、とくに関東の、とくに首都圏の剣道関係者の皆様には、色々かつ様々な形で積極的に16WKCに関わって頂きたいと思いますし、微力ながら私も出来る範囲での協力を惜しまないことをお誓い申し上げます。
さて、16WKCの重要性について述べてみたいと思います。
オリンピック競技でもある柔道と比べ、国際社会においてはマイナー競技である剣道ですが、15WKCでは48の国と地域から選手が集まるほどに国際普及が進んでおります。
国によって事情は異なりますが、どちらかというと競技性よりは武道性が受け入れられている国が多く、剣道について私などより深い理解を示す方も珍しくありません。
むしろ、剣道の宗家たる日本の方が、競技性に傾倒して武道性が軽んじられつつある現状が垣間見えて、先行きがとても不安になることが間々あります。
なので、生半可な知識で16WKCに集う外国の方々のホスト役を買って出たりしますと、彼らからの質問に対して答えに窮したり、逆に教え諭されてしまうことにもなりかねません。
や、笑い事だけど笑い事ではなくマジメな話、16WKCに向けて剣道の歴史性、文化性、競技性、道具知識に至るまでの幅広い勉強が必要だと思いますよ。
一方、名指ししてしまいますけど、韓国および世界各国のコムド関係者が不穏な動きを見せております。
コムドとは剣道の韓国語読みなのですが、よく知られているところでは剣道の韓国起源説を主張しております。
これについては日本がFIK(国際剣道連盟)を掌握することにより、世間様が心配されるような事態は免れてます。
不穏な動きとは、剣道の競技性を高めつつ純然たるスポーツ化を図る動きです。スポーツ化とはすなわち、剣道からの日本文化排除と武道性の否定です。
剣道は日本の文化を背景とする思想、礼節、着装といった文化性と武道性、これに競技性が加わることで成立するものであり、そこから競技性だけを抜き出しても得るところは少なく、魅力に乏しいものになってしまいます。
しかし、彼らは腰板の無い独特な意匠の袴を履き、蹲踞をせず、正座をせずに面を着け、少しづつ少しづつ剣道から日本色を薄めていき、いつの日か国際社会の剣道における主導権を取ろうと虎視眈々と狙っているのです。
こんなこと書くと大げさに思われるかもしれませんが、日本の松濤館流空手から派生したテコンドーを見てください。空手から日本の文化性を排除してスポーツ化した結果があれですよ。
現在のオリンピック競技化したテコンドーと空手の関係を見れば、私の懸念が大げさなものではないということがお分かりになられるかと思います。
おっと、16WKCの重要性について述べるために軽く前提説明するつもりが思わず文字数を割いてしまいました。久々に長文癖炸裂。ご迷惑をおかけします。A^^;
というわけで、つまるところ16WKCの重要性とは「剣道とはこういうものですよ」「これが剣道ですよ」と、世界に向けて強いメッセージを発信できる希少かつ貴重な機会であるということ。
そして、日本の剣道はこれだけ多くの国々に愛されていて、国際的にも通用する価値ある文化であり、競技なのですよということを日本国内に向けてアピールできる希少かつ貴重な機会であるということ。
この2点に尽きるのです。
その上で、日本武道館に集ってくれた海外剣士の皆様に「16WKCはとても良い大会だった」「また日本に来たい」「日本に長期滞在して本格的に剣道修行してみたい」と思って頂けるようなおもてなしを用意しなければなりません。
16WKCを1年後に控え、ロゴマークと公式Webサイトは用意できてます。
公式Webサイトによれば、今も喧々諤々の会議を続けて実行案を錬っているとのことですから、おそらくは開催までのカウントダウンが365日となる明日あたりから、全剣連サイドより様々な動きがあるものと予想してます。
つきましては、皆様には16WKC関連情報の拡散と、もし、協力を求められる場面がありましたなら積極的に関わって頂きたく、心よりお願い申し上げる次第です。
あ、これだけ書き散らしといて言うのもなんですが、私も一人の剣道愛好家に過ぎず、大会運営委はもちろんのこと、全剣連に役職のある者ではございませんで、皆様と同じ立場にある者です。
しかしながら、剣道界にはスピーカー役が少ないという現状がありますので、及ばずながら情報拡散に努めている次第であります。
その点はなにとぞご了承を願います。