放駒前理事長逝去の報に触れて

前・日本相撲協会理事長の先代放駒親方が急逝されたとのこと。
まずは心よりお悔やみを申し上げます。

しかしながら、先代放駒親方の理事長時代における、いわゆる大相撲八百長問題の処分断行には今もって複雑な思いを抱いている私にとっては「あー、全てを墓場まで持っていかれてしまった」という気持ちの方が弔う気持ちよりも先に出てしまったことは事実であり、ご親族ならびに芝田山親方(元横綱大乃国)ほか旧放駒部屋関係者には申し訳もありません。

あの当時を振り返ると、たとえ他の親方が理事長を務めていたとしても、おそらくは同じ道を辿らざるえなかったであろうことは理解しているのですが、それにしても、当時の放駒理事長の処分断行は一切の迷いが見られませんでした。

処分対象の力士達の容疑について迷いが無くなるだけの証拠提示があるのならともかく、まったくもってイイカゲンな調査を元にした性急な処分だったことは、蒼国来の裁判で証明されている通りなのに、大なたを振るって20名余もの力士を角界から追放するということを、ああも割り切って断行できるものなのか?と、今も疑問に思っております。

あのとき土俵を去らざるえなかった20名余の元力士達の中には、週刊誌等に八百長の存在をほのめかすものもおりましたから、八百長と呼ばれる行為(金銭の授受を伴う敗退行為)が一切無かったとは言えませんけれども、少なからぬ力士が無実の罪を背負わされて土俵を去らざるえなかったことは事実であり、そんな彼らに対し、ほとぼりが冷めた頃で構わないから、先代放駒親方の本音の言葉を投げかけてほしかった。

蒼国来が土俵に戻る際、代替わりした北の湖理事長が蒼国来に率直な謝罪をしたそうだけれども、先代放駒親方は蒼国来の裁判をどう思っていたのか?を聞きたかった。

先代放駒親方が逝去された今、それらは全て叶わない願いとなってしまいました。

その意味でとても残念に思いますが、それは伏せ、1人の好角家として大相撲のぐらついた屋台骨を支えてくれた先代放駒親方のご冥福を心からお祈り申し上げます。




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