町長選挙
Posted: 21. 01. 2019 | Author: 甚之介
|
Category: 下総&常陸, 世事評論
昨日が八千代町長選挙の投開票日でした。
新町長が選出されましたので、選挙前および選挙中には書けなかったことを書いちゃいましょう。
選挙を含め、拙ブログでは政治の話をタブーとしません。
たしかに政治の話はトラブルの元になりやすいので、禁忌とした方が安全であるということは百も承知なのですが、民主主義国家の国民の1人として、選挙という最低限の政治参加と政治に関心を向けることは義務と考えておりますので、政治の話もタブー視することなく扱うことにしております。
が、しかし、今回は私と立候補者の関係が近過ぎました。
今回の選挙には3名の出馬がありました。A氏、B氏、C氏として、以下イニシャルトーク。
A氏…無所属新人58歳。元町役場職員で副町長。引退表明した町長の後継。
B氏…無所属新人54歳。自民党系の町議。町議会議長経験あり。
C氏…無所属新人36歳。町議。
このうちのA氏およびB氏と、私との関係が近過ぎるのです。
A氏は剣道教室後援会の会長を務めてくださって以来、約30年もの長きに渡り親交のある方。
B氏は町体育協会の会長。
私は剣道部長で理事という関係で約10年以上のお付き合いがあり、八千代町近隣剣道大会の開催通知もB氏と私の連名です。
おまけにA氏もB氏も隣の行政区なので私の自宅とも近い。クルマで5分の距離なので地元人脈も複雑かつ濃厚に絡み合います。
そんな中で町長選の話をすることは地雷原を歩むも同じで、うっかり「○氏がいいなぁと思ってる」みたいな発言をすれば地元交友関係に深刻な亀裂を生じかねません。
なので、意識して両陣営から距離を置き、様々なお誘いも「義理も情も両方にあるからどちらの味方も出来んのですよ」として頑なに拒みました。
結局、選挙期間中はインフルエンザに罹ってしまったので、どちらの応援にも行きたくても行けなかったわけですが。A^^;
そんなわけでブログにも町長選の話は書かずにおりました。
今なおA氏とB氏のどちらに投票したかという話は書けませんが、それ以外の話を書きたいと思います。
結果としてA氏が大差で当選。
A氏:8,075
B氏:3,789
C氏:1,531
なお、投票率は76%。
高い投票率の中、次点とWスコアの得票率60%というのは、高い信任を広く得たことを示しますから、良い選挙、良い結果だと思います。
なお、これはA氏の資質とは別の話です。
と、言いますのは、次点との差が僅差であると、組織票の影響が高くなるのです。
たとえば1,000票差だったりしますと、その半分の500票を左右する力のある者による「俺の言うことを無碍にしたら二期目は無いよ」という脅しが効果を得ますよね。
4,000票もの差があれば、そのような心配は要りません。
また、投票率が高いということは、無党派層の関心が町政に注がれていることを示しておりますので、不公正な町政と思われたら最後、次期町長選では砂山が風で移動するが如く無党派層の票が逃げてしまい、再選できなくなります。
新町長は高得票にモチベーションを得つつ、緊張感をもって町政にあたることになるでしょう。
つまるところ、無党派の私としては理想的な結果ということです。
もちろん、新町長に就任するA氏には強い期待を寄せております。
初の町役場職員出身の町長ということで、JA出身の前町長や議員出身の元町長とは違う風を町政に吹かせてほしいものです。
一方、B氏の敗北=自民党茨城県連の敗北という意味で驚いております。
敗北も敗北、完全敗北と言ってよい結果ですからね。
自民党茨城県連によるB氏の応援は、私が有権者となってからの町長選では他に類を見ない規模のものでした。
公示前の支援者集会には現職の大井川茨城県知事が来ました。
公示日の決起集会には自民党本部から石破茂氏が来ました。
山東昭子氏や佐藤正久氏ら全国区のビッグネームも応援に来ました。
他、地元選出の衆院議員、参院議員、県議、周辺市町議会議員も多数駆けつけ、自民党茨城県連の総力をもっての選挙戦には目を見張ったものです。
これだけ動員して落選したら洒落にならんぞ大丈夫か?
と思いつつ確認した選挙結果は、前述のとおり大差の落選でした。
でも、B氏をA氏と並べたとき、B氏が特段に見劣りするわけでも、A氏が特段に魅力あふれるわけでもないのです。選挙公約も以下同文。
私は、B氏陣営の選挙戦術の誤りによる大敗北だと思ってます。
まず、茨城県=保守王国の名をほしいままにしている自民党茨城県連ですが、こと八千代町を含む衆院茨城7区では頑強な地盤を得ておりません。
平成の30年間、衆院茨城7区で自民党候補が選挙区当選したことは1度もないのです。現職の自民党衆院議員は5期連続の比例復活当選です。
衆院茨城7区で選挙区当選を続けているのは中村喜四郎氏。
自民党茨城県連に反旗を翻し、喜友会という後援組織を地盤に独力で衆院選を戦い、公明票をも取り込んで無所属ながら選挙区当選を続けてます。
自民党茨城県連がB氏を応援するということは中村氏を敵にまわすということ。それは喜友会と公明票を敵にまわすということであり、そのことを甘く見ていたとしか思えません。
また、B氏陣営の運動員が自民党色であるブルーのスタッフジャンパーを着用して選挙運動をしておりましたが、あまりにも自民党色が強く、あまりにも大物が応援に来たため、B氏が埋没してしまったようにも思えます。
町長選に、八千代町との縁が感じられない町外からの力が強く働いたことも、県政や国政とのパイプというよりは傀儡糸に見えてしまい、かえって町民の警戒感を招いてしまったかもしれません。
タレントのデヴィ夫人も八千代町内でC氏の選挙運動に加わってましたが、これによる票の上積みが感じられないことも、同じことが言えるでしょうね。
ともあれ、B氏およびC氏を応援されていた方々も選挙が終わればノーサイドということで、課題山積の八千代町の町政に協力して頂きたいものです。
この小さい町で出来うることは限られてますからね。一致団結を求めます。
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町長選挙
Posted: 21. 01. 2019 | Author: 甚之介 | Category: 下総&常陸, 世事評論
昨日が八千代町長選挙の投開票日でした。
新町長が選出されましたので、選挙前および選挙中には書けなかったことを書いちゃいましょう。
選挙を含め、拙ブログでは政治の話をタブーとしません。
たしかに政治の話はトラブルの元になりやすいので、禁忌とした方が安全であるということは百も承知なのですが、民主主義国家の国民の1人として、選挙という最低限の政治参加と政治に関心を向けることは義務と考えておりますので、政治の話もタブー視することなく扱うことにしております。
が、しかし、今回は私と立候補者の関係が近過ぎました。
今回の選挙には3名の出馬がありました。A氏、B氏、C氏として、以下イニシャルトーク。
A氏…無所属新人58歳。元町役場職員で副町長。引退表明した町長の後継。
B氏…無所属新人54歳。自民党系の町議。町議会議長経験あり。
C氏…無所属新人36歳。町議。
このうちのA氏およびB氏と、私との関係が近過ぎるのです。
A氏は剣道教室後援会の会長を務めてくださって以来、約30年もの長きに渡り親交のある方。
B氏は町体育協会の会長。
私は剣道部長で理事という関係で約10年以上のお付き合いがあり、八千代町近隣剣道大会の開催通知もB氏と私の連名です。
おまけにA氏もB氏も隣の行政区なので私の自宅とも近い。クルマで5分の距離なので地元人脈も複雑かつ濃厚に絡み合います。
そんな中で町長選の話をすることは地雷原を歩むも同じで、うっかり「○氏がいいなぁと思ってる」みたいな発言をすれば地元交友関係に深刻な亀裂を生じかねません。
なので、意識して両陣営から距離を置き、様々なお誘いも「義理も情も両方にあるからどちらの味方も出来んのですよ」として頑なに拒みました。
結局、選挙期間中はインフルエンザに罹ってしまったので、どちらの応援にも行きたくても行けなかったわけですが。A^^;
そんなわけでブログにも町長選の話は書かずにおりました。
今なおA氏とB氏のどちらに投票したかという話は書けませんが、それ以外の話を書きたいと思います。
結果としてA氏が大差で当選。
A氏:8,075
B氏:3,789
C氏:1,531
なお、投票率は76%。
高い投票率の中、次点とWスコアの得票率60%というのは、高い信任を広く得たことを示しますから、良い選挙、良い結果だと思います。
なお、これはA氏の資質とは別の話です。
と、言いますのは、次点との差が僅差であると、組織票の影響が高くなるのです。
たとえば1,000票差だったりしますと、その半分の500票を左右する力のある者による「俺の言うことを無碍にしたら二期目は無いよ」という脅しが効果を得ますよね。
4,000票もの差があれば、そのような心配は要りません。
また、投票率が高いということは、無党派層の関心が町政に注がれていることを示しておりますので、不公正な町政と思われたら最後、次期町長選では砂山が風で移動するが如く無党派層の票が逃げてしまい、再選できなくなります。
新町長は高得票にモチベーションを得つつ、緊張感をもって町政にあたることになるでしょう。
つまるところ、無党派の私としては理想的な結果ということです。
もちろん、新町長に就任するA氏には強い期待を寄せております。
初の町役場職員出身の町長ということで、JA出身の前町長や議員出身の元町長とは違う風を町政に吹かせてほしいものです。
一方、B氏の敗北=自民党茨城県連の敗北という意味で驚いております。
敗北も敗北、完全敗北と言ってよい結果ですからね。
自民党茨城県連によるB氏の応援は、私が有権者となってからの町長選では他に類を見ない規模のものでした。
公示前の支援者集会には現職の大井川茨城県知事が来ました。
公示日の決起集会には自民党本部から石破茂氏が来ました。
山東昭子氏や佐藤正久氏ら全国区のビッグネームも応援に来ました。
他、地元選出の衆院議員、参院議員、県議、周辺市町議会議員も多数駆けつけ、自民党茨城県連の総力をもっての選挙戦には目を見張ったものです。
これだけ動員して落選したら洒落にならんぞ大丈夫か?
と思いつつ確認した選挙結果は、前述のとおり大差の落選でした。
でも、B氏をA氏と並べたとき、B氏が特段に見劣りするわけでも、A氏が特段に魅力あふれるわけでもないのです。選挙公約も以下同文。
私は、B氏陣営の選挙戦術の誤りによる大敗北だと思ってます。
まず、茨城県=保守王国の名をほしいままにしている自民党茨城県連ですが、こと八千代町を含む衆院茨城7区では頑強な地盤を得ておりません。
平成の30年間、衆院茨城7区で自民党候補が選挙区当選したことは1度もないのです。現職の自民党衆院議員は5期連続の比例復活当選です。
衆院茨城7区で選挙区当選を続けているのは中村喜四郎氏。
自民党茨城県連に反旗を翻し、喜友会という後援組織を地盤に独力で衆院選を戦い、公明票をも取り込んで無所属ながら選挙区当選を続けてます。
自民党茨城県連がB氏を応援するということは中村氏を敵にまわすということ。それは喜友会と公明票を敵にまわすということであり、そのことを甘く見ていたとしか思えません。
また、B氏陣営の運動員が自民党色であるブルーのスタッフジャンパーを着用して選挙運動をしておりましたが、あまりにも自民党色が強く、あまりにも大物が応援に来たため、B氏が埋没してしまったようにも思えます。
町長選に、八千代町との縁が感じられない町外からの力が強く働いたことも、県政や国政とのパイプというよりは傀儡糸に見えてしまい、かえって町民の警戒感を招いてしまったかもしれません。
タレントのデヴィ夫人も八千代町内でC氏の選挙運動に加わってましたが、これによる票の上積みが感じられないことも、同じことが言えるでしょうね。
ともあれ、B氏およびC氏を応援されていた方々も選挙が終わればノーサイドということで、課題山積の八千代町の町政に協力して頂きたいものです。
この小さい町で出来うることは限られてますからね。一致団結を求めます。
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