なぜ場所前に処理できなかった?

なぜ、場所前に処理できなかったのか?
最も大きな疑問、そして、最も正すべき点はこの1点に尽きます。

先に断っておきますが、日馬富士を擁護するつもりはさらさらありません。

私は日馬富士の土俵入りに惚れておりましたので、惜しむ気持ちが無いと言ったら嘘になってしまいますが、解雇あるいは廃業も含め、日馬富士にいかなる処分が下ろうとも仕方ないと思ってます。それほどのことをしてしまったという事実は揺るぎそうもありませんので。

しかしながら最も大きな疑問は、なぜ、場所前に処理できなかったのか?
この点に尽きますし、最も日本相撲協会が正さねばならないのはこの点です。

時系列に並べますと……


日馬富士が貴ノ岩に暴行を働いたのは10月26日。

10月29日、貴ノ岩側から鳥取県警へ被害届提出。

11月2日になって危機管理部長の鏡山の耳に入り、翌11月3日には伊勢ヶ濱と貴乃花にヒアリングを実施。
しかし、両師匠からは情報が何も出てこなかったとのこと。

そして貴ノ岩は11月5日から9日まで福岡市内の病院に入院。

11月12日、九州場所初日を迎えるも、貴ノ岩は休場。休場理由が明らかにならず。

11月13日、貴ノ岩の診断書が提出される。「脳しんとう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い」という驚愕の内容に疑問の声が寄せられる。

11月14日、スポーツニッポンが暴行事件を1面トップ記事として扱い、表沙汰となる。


このように並べてみますと、どこからツッコミを入れてよいのか悩むほどに不可解な点が多数ありますけれども、場所前に日本相撲協会が主導する形で処理する時間が充分にあったことは確かのように思えます。

しかし、新聞紙に掲載されるまで日本相撲協会は何も出来なかったのが現実。

ターニングポイントは伊勢ヶ濱と貴乃花がヒアリングを受けた11月3日でしょうね。
ホントに両師匠は何も知らなかったのか?

とくに被害者側師匠の貴乃花が、この11月3日の時点ですでに被害届が提出されていることすら知らなかったでは指導者としての資質が問われますし、知っていた上で報告しなかったのならば、日本相撲協会の理事として巡業部長の要職にあるものとして利己的に過ぎます。

加害者側師匠の伊勢ヶ濱とて同様で、これだけのことをした日馬富士が、そこに同席していた照ノ富士が、報告も相談もしないような師弟関係では指導者としての資質が問われますし、知っていた上で報告せずに二所ノ関の代役として審判部長を務めていたのならば、厚顔無恥の誹りを免れないでしょう。

この11月3日=九州場所初日まで10日間もあるタイミングで危機管理委員会が始動していれば、今回のような失態は避けられ、信頼の失墜は最低限に抑えられたでしょうが、このような不祥事は報道に先行されたら負けなのです。またいつかのように、痛くない腹まで探られますよ。


大看板である横綱の不祥事だというのに、公式サイトにお詫びの言葉ひとつ掲載しない日本相撲協会は、一度、天皇賜杯と公益財団法人格を返上し、一からやり直さなきゃダメなのかもしれません。

とりあえずの疑問点を申し述べましたが、早急な真相究明を望みます。


Comments (4)

  1. Starship & Sun

    甚之介さん、おはようございます。

    僕も妻も応援していた横綱のことですからとても頭が痛いです。
    おっしゃる通り、如何様な処分も仕方なし、あの美しい土俵入りも見られないと悲しい気持ちです。

    隠そうとするほど現れるとは、協会幹部は誰一人気づかなかったのでしょうか?
    理事長はじめ、理事全員の能力を疑います(元は大好きなお相撲さんでしたから、
    このような非難の言葉は言いたくなかった)。
    半数以上の外部人員で理事会を一掃して欲しい。
    今場所は取り組みどころでなくなって妻ともどもふさぎ込んでいます。

    Reply
    1. 甚之介 (Post author)

      Starship & Sunさん、コメントありがとうございます。
       
      場所中ということもあって、あまり進展しませんね。
      テレビや新聞の報道も論点を外したものばかりで、かえって理解の邪魔になってます。
       
      とりあえず静観するほかないですね。

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  2. shin2

    >>伊勢ヶ濱親方は1月に行なわれた理事改選の際、貴乃花親方のグループから票を回してもらって当選した恩がある。そのため理事長選では貴乃花親方に一票を入れたが、「2年後の理事選では八角理事長サイドに回るという密約を結んだ」(協会関係者)とみられている。※週刊ポスト2016年4月15日号
    >>https://www.news-postseven.com/archives/20160408_399608.html
    1年半以上前の、しかも「週刊ポスト」の、(協会関係者)誰やねん、のコメントなので、信憑性なんてカケラもあるかい、と思っていたんですが、上記コメントが正しいとすれば、貴乃花親方と伊勢ヶ濱親方の間には埋めようがない溝があったため、場所前に処理できなかったんじゃないか。
    理事選や理事長選に現役力士を巻き込むな、九州場所の観客(テレビ桟敷も)巻き込むな、とつくづく思う。

    Reply
    1. 甚之介 (Post author)

      shin2さん、コメントありがとうございます。
       
      今、出ている情報からすると、どうも貴乃花の動きに疑問点が多数あり、これをどのように理解すべきか悩ませます。
       
      いずれにせよ、貴乃花も伊勢ヶ濱も相撲協会の理事であり、元横綱でもあるわけですから、自分の部屋ファーストではない相撲界全体を考えた行動を取って頂きたいものです。

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