入学式の話、再び

高校の新1年生を担任する教員が入学式を休み、我が子の入学式に出席した件について。

私の意見は先週の記事で述べてますが、その後、ニュースほか多方面からの様々なご意見に触れた際に違和感を感じることが多かったので再び意見を述べてみたいと思います。


違和感その1。入学式における保護者出席の必要性の認識。

高校の入学式に親が出席するの?
高校生ともなれば親同伴でなくても・・・

という意見をよく耳にしました。

しかし、入学式への保護者の出席は保護者である親の意思によるものであるのと同時に、高校側から求められてのものでもあるという側面もあります。間違っても保護者が押し掛けての出席ではありません。

もちろん強制ではありませんし、夫婦で出席する必要はありません。
ですが、2年前の長男のK高校入学式も、今年の次男のS高校入学式も、入学式の後に保護者説明会とPTA説明会が設けられてましたので、ほとんどの保護者は入学式に出席せざるえない状況でした。保護者が欠席されたご家庭はごく少数です。

おそらくは、卒業式または大学の入学式と混同されているがゆえの疑問ではないでしょうか?


違和感その2。いまだに残る教員の聖職視。

これ、不思議でならないのですが、教員を聖職とする信仰にも似た認識って今も根強く残っているのですね。金八世代の私達40代でさえ薄れているものと思ってました。

でもやっぱり教員はもはや聖職ではありませんよ。
教員は昭和の昔と比べるべくもないほどにリスペクトされておりませんし、収入も実労働時間を考えれば割に合う職業ではないときては、自らの人生や家庭は二の次、生徒と向き合い、自己犠牲を厭わない、などという教師像は望めるわけがないと思うのですけどね。

や、教員を志望される方がそういう教師を志すことは大歓迎なのですよ。
しかし、保護者側がそれを望めるほどの対価を(カネだけではなく)支払ってはいないでしょ?ということです。


違和感その3。やっぱり教員個人の責任問題になっちゃうの?

初出の埼玉新聞の記事が教員の個人責任を問う形のものだったので、仕方ないと言えば仕方ないのだけれども、過去記事で私が述べたような『新1年生の子を持つ教員を新1年生の担任に据えたことがそもそもの原因』とする意見があまり表立たないことには残念に思いました。

違和感その1でも述べましたように、高校側は保護者の出席を求めてます。
その高校側の代表である校長が教員に「保護者として出席したいので」と休暇取得を申し出られた際、それをダメだとしては矛盾が生じるでしょう。

おそらくは4月1日の教職員異動公示から始業式および入学式までの日数が短すぎて、校長が教職員配置を決定する際に、各教職員の家庭事情までをもリサーチする時間が取れないのではないか?と想像しています。それを分かっていながら新1年生の担任に配置したというなら、もはや校長のマネージメント能力を疑うほかなくなりますので。

件の登場人物でもある県議が政治家として指摘すべきポイントはここなのに、教員個人批判の急先鋒に立ってしまったのは埼玉県民の不幸だと思います。


全体的な雰囲気として感じるのは公務員バッシング的なアウェー感ですね。

や、たしかに怪しからん公務員は少なからず存在するのですよ。教員の場合、公務に就きながら国旗国歌ならびに日本国に背を向ける輩とか。

でもねー、9割方の教員は、ブラックと言って過言ではない職場環境の中、よくやってくれていると私は思います。

私の場合、剣道仲間に教員・警察官・市町村職員などの公務員が多く、中学校剣道部の外部指導員を長年務めている関係で直に接しているゆえに、一般的な視点よりも彼ら寄りなのかもしれませんが、幹部はともかく一平卒のレベルは一般企業の会社員より公務員の方が自らの職に対する責任感や職務姿勢は(集団の平均としては)上であるように感じます。

この平成の現代に、どれだけ滅私奉公的に働いている公務員がいることか。それを直に知ってる私、短絡的な公務員バッシングに与することは出来ませんね。

もちろん、公務員の仕事で正されるべきところは正さねばなりませんから、批判することもあるかと思いますけれども、少なくとも今回の件は「公務員だから」という枕詞は無用だと思うのですけどね。


Comments (2)

  1. おおすぎ

    私見ですが、世代間での価値観の違いが生み出したことかと思います。
    その境目が昭和30年代前半。
    これ以前とこのあとでは家族を巡る価値観に大きな違いがあると。

    わたしの価値観ですか_? 典型的な昭和20年代生まれだと
    自負しております。

    Reply
    1. 甚之介 (Post author)

      おおすぎ先生、こんばんは。

      時代の流れが速くなったのか、世代間ギャップは拡がるばかりですね。
      でも私の価値観は?と考えると、あまり類型にあてはまらないような気がします。
      個性?ということにしておきましょう。A^^;

      Reply

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