木刀稽古法の位置付けへの不満

下妻村井杯の反省会である先生と議論になったのですが、私は木刀による剣道基本技稽古法の位置付けに不満を持ってます。

私としては同稽古法を高く評価しております。
竹刀剣道と日本剣道形の橋渡し的役割を充分に果たしますし、剣の理の習得効果や形稽古としての完成度も高いと思います。

あ、基本9(ドウ打ち落としメン)についてのみ、いささかの疑問が生じておりますけれども、今回それはさておき。A^^;

しかしながら、一般的な剣士が同稽古法に触れるのは、生涯剣道という長い年月を考えますと、ごく短い期間に限られているのが現状です。

全剣連の方針では級位審査を三級から整備し、
剣道三級審査科目として同稽古法の基本1~3。
剣道二級審査科目として同稽古法の基本1~6。
剣道一級審査科目として同稽古法の基本1~9。
とする青写真を描いている様子ですけれども、いずれにせよ剣道初段以降の審査では同稽古法と交代して日本剣道形が審査科目となりますので、剣道一級取得後も同稽古法に取り組む剣士はごくごく少数であり、大多数の剣士は指導する立場になってアタフタと取り組む形になります。

もちろん理想としては、級審査のための同稽古法であってはならず、日々の稽古の中で同稽古法を実践すべきなのでしょうが、実際のところは同稽古法の指導に費やす時間があるならその分だけ竹刀稽古を増やしたいとする要望が師弟双方ともに高いため、級審査に間に合わせの同稽古法指導をしているというのが大多数の少年剣道および中学剣道の指導現場の実情だと思うのです。

しかし、同稽古法の制定と普及に費やした歳月と多くの方の労力、さらには同稽古法の効果と完成度を考えますと、実にもったいないことだと思います。

なお、同様のことは段位審査における日本剣道形についても言えるのですが、こちらは最高段位の審査まで審査科目に含まれてますから、ほぼ生涯をかけて取り組むことになるという点で事情が異なりますので、別の機会に論じたいと思います。

さて、私の個人的な考えでしかないながらも提案を述べますと、剣道二段の審査までは日本剣道形ではなしに、木刀による剣道基本技稽古法を審査科目にすればよいのに と思ってます。

現在、多くの中学生剣士が中学生のうちに二段まで取得しますが、ツキ技禁止の彼らにツキ技を含む日本剣道形を習得させることや、構えを中段のみに制限されている彼らに上段や下段、八相まで取らせることには、少なからぬ不合理を覚えます。

それよりは、二段まで木刀による剣道基本技稽古法を審査科目とすることによって、一級⇒初段⇒二段へと移行する小中学生の期間は同稽古法にしっかり取り組むことを促した方が良いのではないか?

などと愚考した次第ですが、いかがなものでしょうか?


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