立合良化せず【九州場所総括1】

まずは場所全体を通しての感想を。

相撲内容が落ちたのは七日目と千秋楽くらいなものではないでしょうか。他では必ず2~3番は記憶に残る相撲があり、土俵の熱気がテレビ桟敷までビンビンに伝わる場所でした。

ただ惜しむらくは、審判部が小姑化したほどには立合が良化しなかったこと。

手をなかなか着かずに焦らす、片方の手を着かずに擦った形のみ作って張りに行く、同様の手で差しに行く、仕切り線オーバー、挙げていけば枚挙に暇がありません。

印象に残った問題のある立合を2点ほど挙げておき、今後も合気の立合を望みつつ注視したいと思ってます。


1つは、四日目の白鵬-玉鷲。
まず、合気で立てるところを白鵬が立たずに立合不成立。

これは十四日目の日馬富士-白鵬でも見られました。
日馬富士が平蜘蛛に転じたことで「時間を間違ったか?」という実況が入りましたけれども、白鵬が手を挙げて日馬富士に謝していることからも白鵬が立てるところを立たなかったことが観て取れます。

それはさておき白鵬-玉鷲の仕切り直しの立合、取組後に玉鷲が「横綱が間合を近くしていたので驚いてしまった」とコメントしていたけれども、なんのことはない、白鵬が仕切り線オーバーしていたというオチ。加えて左の手着きなし。


もう1つは、十四日目の琴勇輝-英乃海。
琴勇輝の立合右突きが英乃海のアゴにクリーンヒットし、意識の飛んだ英乃海が崩れ落ちる際に右足を大ケガしてしまったという事故が起きてしまったあの立合です。

これは、英乃海のアゴを引かずに胸で受ける立合と、拳を着くことなく開いた手の指先で擦る琴勇輝の立合が相まって起きた事故であるように思えます。

そもそも審判部は前述した琴勇輝の立合を問題視して親方と本人に注意を与えてました。序盤から中盤にかけてはアメフトのように片手を先にドンと着いて立合という、不調法ながらも改善した形が観られていた琴勇輝でしたが、いつの間にか元の形に戻っての今回の事故と考えるならば、英乃海にも落ち度はあれども、琴勇輝、佐渡ヶ嶽親方、審判部の責任は大きいと言わざるえません。


他にも問題のある立合が散見したその反面、鶴竜、日馬富士、稀勢の里、照ノ富士、玉鷲といったあたりの役力士達は範となる立合で十五日間を通しました。
審判部の指導力に疑問を持ちつつも、彼らにより立合が良化する可能性が見えたことに淡い期待を寄せたいと思います。


総括が長くなりそうなので投稿を分けます。A^^;


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