コールについて思うこと

大相撲は九州場所の真っ只中。
相撲内容も今年一番の充実ぶり(七日目を除く)で、盛り上がっておりますが、やたらに湧き起こるコールが物議を醸しております。

コールというものはカタカナで表記されることからも察せられるように(もしかしたら和製英語かもしれませんが)海外から入ってきたものであり、そこには和の風合は感じられません。

大相撲では、力士は全員が髷を結い、和装で入退場し、外国人力士でさえ日本語での受け答えが義務付けられています。行司や呼出の装束も和装であり、勝負審判を務める親方は紋付き袴という姿形です。

つまり大相撲の世界はてっぺんから爪先まで和の世界であるのですから、そこに洋のものであるコールをぶつけては和の風合がぶち壊しになるのは当たり前。大相撲の魅力を大きく損なう行為であり、近年は着物デーとかやってますけど、その努力も水の泡になりかねません。

とはいえ、私はテレビ桟敷の住人ですから、木戸銭はNHK受信料くらいしか払ってません。
安くない木戸銭を払って会場入りしているお客さんがコールし、それを相撲協会が(禁止事項として謳っているのに)黙認している以上は、受け入れるしかないのかなぁとも思います。

だがしかし、やはり今の九州場所におけるコールを考えますと、西洋発祥のスポーツにおけるコールとも異なるものに思えますので、ここだけは何とかしてほしいと願う点は存在するのですよ。

まず、プレイヤーズファーストであってほしいということ。

陸上競技でよく湧き起こるUSAコールもスタートの際にはシーンとなります。
時間いっぱい最後の仕切りで行司軍配が返ってもなおコールするのは合気の立合を妨げるのでホントやめてほしい。これが最低限の願い。

もう1つ。花道を下がる力士へのコールはやめてほしいということ。

当該力士が花道を下がるということは、次の取組の力士が土俵に上がっているということでして、その両力士への配慮に欠けてます。
ゴルフだってグッドショットの後に次の選手が入れば拍手と歓声が制されるじゃないですか。

最後に、敵対的なコールはやめてほしいということ。

気持ちとしては分からなくもないのですが、とくに白鵬の対戦相手の四股名を連呼するコールには実にトゲトゲしいものを感じます。アンチ白鵬の私ですが、現地にいたら白鵬に声援を贈りたくなるほど。
あれに組することはイジメに加担するような居心地の悪さがしそうなものですが、それに気付かないほどに過熱しているのでしょうか?
ともかく、あれは横綱の取組でやってよいことではありません。大相撲を愛するのであれば、横綱には最低限の敬意を払ってほしいものです。

あらためて申します。

  • プレイヤーズファーストであってほしい
  • 花道を下がる力士へのコールはやめてほしい
  • 敵対的なコールはやめてほしい

以上の3点だけは善処を願います。<日本相撲協会および観客の皆様




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