情報過多の時代

昨日まで米国のオバマ大統領が来日しましたが、どーでもいいニュースばかり流れてきてウンザリしてました。

来日した翌日なんか寿司の話ばかりでしたが、日本の首相が米国の大統領に超一流の高級寿司店で寿司を御馳走したって話のどこがニュースなんですかね?

その昔、当時のカーター米国大統領が焼鳥を食べたってニュースを覚えてます。
新橋の焼鳥屋ってわけにはいかないけれども、庶民的な串ものを米国大統領がお忍びで(を装って)食べたってんだから、それは新鮮な驚きを与えてくれたニュースでしたよ。

けどねー、今回は寿司ですよ。それも超の付く高級寿司。
ニュースになる部分はせいぜい店に出向いて食事したってとこだけで、それにしたって一般客と混じって食べたわけじゃなくてSPに囲まれての貸切でしょ。へー。ふーん。くらいの感想しか出ませんや。

でも「オバマ」でニュース検索すると半分くらい寿司の話でしたな。
その翌日は抹茶アイスの話。あきれてものも言えない。

金言に

犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛んだらそれはニュースだ

てのがありますけれども、それは新聞など情報掲載量が限られていた媒体が報道の全てであったときの時代だから通用していた金言なのでしょうね。

情報掲載量が無限大であるネットでニュースが配信される現代では、「犬が人を噛んだ」も「人が犬を噛んだ」も、ダーっと同列にニュース配信されます。

その結果、大量の「犬が人を噛んだ」が稀少な「人が犬を噛んだ」を埋めてしまい、受け取り手が本来得るべき「人が犬を噛んだ」が見つかりにくくなっています。

その玉石混合ぶりといったら玉:石が1:9くらいな印象ですもんね。
週刊誌や夕刊紙なんか3:997、つまりは千三つだけれども、ニュース配信サイトに並ぶとそれっぽく見えるから困ったものです。

今、ネット上に散らばるありとあらゆるデータを総称してビッグデータと呼び、そこから有用な情報を引き出す技術に注目が集まっておりますが、報道する側に「くだらないニュースを流すな」と言っても無駄でしょうから、日進月歩のネット利用技術で有用なニュースを抜き出す方法が編み出されることに期待したいなぁと。

~おまけ~
今回のオバマ米国大統領来日で一番大変だったのは甘利TPP担当相でしょうね。
TPP担当官僚ともども一睡も出来なかったんじゃないかな?
不調に終わったTPP交渉でしたけど、両首脳よりも甘利、フロマン両氏の動向の方がニュースとしては重要だったはず。




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