やはり宗教教育が必要

などというお題で話をしようとしている私自身も宗教に疎いのですが、国際化が進む現代において、一般的な日本人の宗教に関する基礎知識の欠如は致命的な短所になるような気がするのです。

某新興宗教の信者である某芸能人が、出家を理由にドタキャン的な引退声明を出して物議を醸しておりますけれど、なんとなく報道に違和感があります。

出家という個人の事情を理由にCM等の契約を破棄せざる得ない辞め方をして所属事務所や仕事関係の人達に多大な迷惑と損害を与えてしまうであろうこと、その過ちを諭すことなく出家を受け入れる某新興宗教側の問題、この2点に報道が絞られるのであればよいのですが、類型問題に対する処方箋の提示がなく、ただただ宗教の忌避へとリードするような報道に感じられるのです。

しかし、宗教を忌避していればこのような問題が起きなくなるのかと言えば現実にはその真逆で、忌避するばかりに宗教に関する基礎知識が乏しくなってしまい、それが隙となって心のすき間に入り込まれてしまうのだと思うのです。

せめて三大宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)と神道についての知識があれば、それらとの比較で「あれ?この宗教はおかしいぞ?」と気付くケースが増えるでしょうし、カルト教団が起こした過去の事例を知識として持っていれば「あれ?これってあのカルトと同じ手口じゃね?」と気付くきっかけになるかもしれません。

義務教育における宗教教育を今少しでも強化すれば、上記のような基礎知識を社会全体で共有することになり、家族や友人があやしげな宗教へのめり込む前に察知してそれを押し留めるケースも増えるでしょう。

そういった取り組みをしない限り、今後も某芸能人のような例はあとを絶たないと思います。

そして、国際化が進む現代社会ですから、宗教に無頓着であることは遠からずトラブルの元となります。

神様に受験の合格祈願をし、お盆は仏様に合掌し、ハロウィンやクリスマスにはパーティーを楽しむという一般的な日本人の行状は、八百万の神々それぞれをお祀りすることの延長線上にあるのですが、八百万神信仰に理解の無い敬虔な一神教信者の目には蛮行にしか映りませんし、どの宗教にも存在する狂信的な原理主義者にはテロの口実を与えかねません。

クリスチャン以外のクリスマスパーティーを禁じよとか、困ったときの神頼みではなく氏子として地元神社のお祀りに協力しろとか、そんな野暮は申しませんが、八百万神信仰に関する日本の歴史も含めた理解と、それを諸外国に説明しうるだけの語彙と英語力は整えた方が良さそうです。

宗教被害を減らし、国際化する社会に対応するためには、やはり宗教教育が必要だと思うのです。

あ、ちなみに私の場合は剣道が宗教みたいなもんです。心の拠り所であり、道徳も哲学も剣道を通して学び、基準としてます。

はい、新渡戸稲造「武士道」からのパクリですね。でも私にはそれが合っているのですよ。A^^;




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