新元号移行に対するソフト屋の憂い

今上陛下の譲位が現実味を帯びてきまして、新元号の移行もまた現実味を帯びてまいりました。
私らソフト屋にとって特需となるのか災難となるのか、今から憂うばかりです。

昭和から平成になったときは、ほとんど影響はありませんでした。
私自身が二十歳そこそこの駆け出しだったこともありますけれど、ソフト上の日時データは西暦管理でしたし、まだPCも一般的ではない頃ですので、ごく一部のシステム屋のみが若干の混乱を招いた程度でしたね。

1999年から2000年のミレニアム問題の方が大騒ぎでした。
ただ、こちらは数年前から懸念されていた問題でしたので準備期間がたっぷりとありましたし、むしろ新規システムの導入が進んだことで特需となりました。

さて、平成から新元号への移行が2年後とも噂されておりますが、今の私自身は完全に組込屋なのであまり影響はないと思ってます。ただ、世間的には、とくに元号を使用しているお役所関係や印刷関係は色々とメンドクサイことが起きるのではないでしょうか。

では、ミレニアム問題のときのように新規システムの導入が進むかと言えば、システム自体には既に新元号移行のための機能が盛り込まれているはずですので、特需は起きないでしょう。
だって今上天皇は即位された時点で50歳代でしたからね。元号を使用するシステムであるなら、不謹慎は承知の上で新元号移行に対応する機能を盛り込むのは当然のことです。

ただ、実際の運用実績がゼロの機能ですから、絶対にトラブルが起きないとは言いきれません。噂どおりに元旦に元号移行を実施するのであれば、新元号内定情報の事前通知有無に関わらず、SEは年越しを職場や客先で迎えることになります。

そしていざ機能させてみたときに不具合が起きたら賠償問題となります。
ソフト屋としては良くてゼロ、悪ければ企業評価を落としかねないマイナスになるという不幸しか起きないイベントで年を越すという、SEにとって最悪な事態が予想されます。

とりあえず私としては、システム屋のヘルプに駆り出されないように組込ソフトの仕事を途切れることなく請け続けることで自己防衛したいと考えてます。A^^;




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