体育⇒スポーツ、名称変更だけ?
Posted: 03. 01. 2017 | Author: 甚之介
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Category: 世事評論
日本体育協会が「日本スポーツ協会」への名称変更を検討し、早ければ今年(2017年)6月の評議員会での承認を目指しているとのこと。加えて10月の祝日「体育の日」も超党派のスポーツ議員連盟が「スポーツの日」に変更する改正法案を今月(2016年1月)召集の通常国会に提出する見通しだそうですね。
以上は『日本体育協会が「スポーツ協会」への名称変更を検討 – スポーツ – SANSPO.COM(サンスポ)』より引用。
これ、単純に「体育」を「スポーツ」に名称変更するだけに留めてほしくないのです。
具体的に言いますと、「体育」を「スポーツ」に改める以上は、国際スポーツ競技団体(International Federation、以下IF)がスポーツアコードに加盟承認されているスポーツ競技の国内競技団体(National Federations、以下NF)に対し、加盟を認めてくださいねということです。
スポーツアコードについての詳細はリンク先をご参照いただきたいのですが、簡単に言いますとIOCが承認する世界最大のスポーツ組織であり、IFがスポーツアコードへの加盟承認されることにより国際的に普及しているスポーツとして公認され、諸外国では公的補助の可否を決めるに際しての条件となるケースが珍しくありません。剣道も、2006年にスポーツアコードに加盟承認されたことによって、諸外国での稽古場所確保や大会開催に際しての公的な援助を得られやすくなってから国際普及が加速しました。
あらためて申しますが、当該スポーツ競技のIFがスポーツアコードに加盟承認されながら日本におけるNFが日本「スポーツ」協会に加盟されない、つまりはスポーツとして国際公認を得ながら日本で公認が得られないというのではおかしな話ですから、これを正してくださいということです。
加盟承認を認めてもとくに問題ないんじゃないの?とお思いの方も少なくないでしょうが、現在、加盟しているIFがスポーツアコードへの加盟承認を得ながら日本「体育」協会への加盟を得ていないNFを以下に挙げますので、それを眺めていただければ「あ(察し」となるのではないかと。
☆加盟しているIFがスポーツアコードへの加盟承認されていて、日本体育協会未加盟のNF☆
- 日本棋院(囲碁/IFは国際囲碁連盟)
- 日本チェス協会(チェス/IFは国際チェス連盟)
- ジャパン・スポーツ・フェデレーション・オブ・ダーツ(ダーツ/IFはワールド・ダーツ・フェデレイション)
- 日本モーターサイクルスポーツ協会(オートバイ競技/IFは国際モーターサイクリズム連盟)
- 日本自動車連盟(自動車競技/IFは国際自動車連盟)
- 日本犬ぞり連盟(犬ぞり競技/IFは国際犬ぞり競技連盟)
漏れがあったらゴメンナサイですけど、以上のラインナップで察して頂けるかと。
つまり、マインドスポーツやモータースポーツなど、日本の一般的な感覚では「体育」に含まれないスポーツがありまして、日本体育協会が日本スポーツ協会となったあかつきには、これらのNFも加盟して頂けるように働きかけてくださいねということです。
また、これらとは逆に、IFがスポーツアコードに加盟承認されていないスポーツ競技のNFが日本体育協会に加盟承認されているケースもあります。私はそれら競技の詳細を知らないので言及は避けますけれども、体育だけれどもスポーツではない(国際公認できるほどの公正な競技性がない)というケースもあり得るのです。
日本体育協会が日本スポーツ協会となるのを契機に加盟承認基準を見直して頂けますと、スポーツ=体育という誤解が正されるきっかけになるかと思うのですが、まー、そこまでは踏み込まないのでしょうから、この件につきましては今後もことあるごとにチクチクとしつこく述べていきます。
なお、”スポーツ=体育という誤解”につきましては過去記事『「スポーツ=体育」という誤解を正してほしい』をご参照いただけますなら幸いに思います。
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体育⇒スポーツ、名称変更だけ?
Posted: 03. 01. 2017 | Author: 甚之介 | Category: 世事評論
日本体育協会が「日本スポーツ協会」への名称変更を検討し、早ければ今年(2017年)6月の評議員会での承認を目指しているとのこと。加えて10月の祝日「体育の日」も超党派のスポーツ議員連盟が「スポーツの日」に変更する改正法案を今月(2016年1月)召集の通常国会に提出する見通しだそうですね。
以上は『日本体育協会が「スポーツ協会」への名称変更を検討 – スポーツ – SANSPO.COM(サンスポ)』より引用。
これ、単純に「体育」を「スポーツ」に名称変更するだけに留めてほしくないのです。
具体的に言いますと、「体育」を「スポーツ」に改める以上は、国際スポーツ競技団体(International Federation、以下IF)がスポーツアコードに加盟承認されているスポーツ競技の国内競技団体(National Federations、以下NF)に対し、加盟を認めてくださいねということです。
スポーツアコードについての詳細はリンク先をご参照いただきたいのですが、簡単に言いますとIOCが承認する世界最大のスポーツ組織であり、IFがスポーツアコードへの加盟承認されることにより国際的に普及しているスポーツとして公認され、諸外国では公的補助の可否を決めるに際しての条件となるケースが珍しくありません。剣道も、2006年にスポーツアコードに加盟承認されたことによって、諸外国での稽古場所確保や大会開催に際しての公的な援助を得られやすくなってから国際普及が加速しました。
あらためて申しますが、当該スポーツ競技のIFがスポーツアコードに加盟承認されながら日本におけるNFが日本「スポーツ」協会に加盟されない、つまりはスポーツとして国際公認を得ながら日本で公認が得られないというのではおかしな話ですから、これを正してくださいということです。
加盟承認を認めてもとくに問題ないんじゃないの?とお思いの方も少なくないでしょうが、現在、加盟しているIFがスポーツアコードへの加盟承認を得ながら日本「体育」協会への加盟を得ていないNFを以下に挙げますので、それを眺めていただければ「あ(察し」となるのではないかと。
☆加盟しているIFがスポーツアコードへの加盟承認されていて、日本体育協会未加盟のNF☆
漏れがあったらゴメンナサイですけど、以上のラインナップで察して頂けるかと。
つまり、マインドスポーツやモータースポーツなど、日本の一般的な感覚では「体育」に含まれないスポーツがありまして、日本体育協会が日本スポーツ協会となったあかつきには、これらのNFも加盟して頂けるように働きかけてくださいねということです。
また、これらとは逆に、IFがスポーツアコードに加盟承認されていないスポーツ競技のNFが日本体育協会に加盟承認されているケースもあります。私はそれら競技の詳細を知らないので言及は避けますけれども、体育だけれどもスポーツではない(国際公認できるほどの公正な競技性がない)というケースもあり得るのです。
日本体育協会が日本スポーツ協会となるのを契機に加盟承認基準を見直して頂けますと、スポーツ=体育という誤解が正されるきっかけになるかと思うのですが、まー、そこまでは踏み込まないのでしょうから、この件につきましては今後もことあるごとにチクチクとしつこく述べていきます。
なお、”スポーツ=体育という誤解”につきましては過去記事『「スポーツ=体育」という誤解を正してほしい』をご参照いただけますなら幸いに思います。
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