外形は良いんだよなぁ
大横綱は日本や相撲のことをよく勉強していて知識も豊富なようにお見受けするのですが、なのに、どうしてこうも外れているのかなぁと思うばかりなのですよ。
同じ思いは三年前の九州場所でもありまして、その思いは記事に書きましたけれども、二律背反することが常態と化している大横綱には批判を浴びせる前に疑問ばかりが先立つのです。
で、物議を醸している優勝インタビューの内容は新聞記事で確認しましたし、動画も見ました。
言ってることの大半は、「うーん、やっぱり外してるよ大横綱」て感じなのですが、あの万歳の所作ひとつ取っても日本に関する知識が豊富であることを物語っていて、それがまたなお一層の違和感を生み出すという悪循環になっている感じがします。おそらく、良いブレーンが付いてないのでしょう。残念です。
あ、万歳の所作ですが、
観客の万歳の多くが手の平を前面に向けて”降参”の形になっている中、大横綱の万歳は手の平が内側を向いてますでしょ。
大横綱の所作が「正式な万歳」と”言われている”所作なのです。
詳細は↓この動画↓を見て頂きたく。
ジョークの分からない輩にツッコミを頂く前にネタばらしをしておきますが、まず万歳三唱令なんて法律は明治の昔といえどもありませんし、動画の中の先生も「太政官布告10031号」「エイプリールフールの日に…」と申されてますように、芸であり持ちネタなのです。
ただ、これと同じようなことを大横綱は耳学問で学んだのでしょう。意識しないとあの所作にはなりませんからね。
日本生まれ、日本育ちの日本人である私が上の動画と同じようなシチュエーションで「正しい万歳」を知ったのは30代も半ばになってから。そんな所作でさえ、あの大横綱はサラリとやってのける。希有なことなのですよ。
でも、しかし、あの万歳は何に対しての万歳なのか?
普通なら「日本相撲協会、ばんざーい!」とか「皆々様のご健勝を祈念し…」とか入るところが抜けちゃったもんだから、対象の無い、なんとも間抜けな万歳になってしまってます。
まー、もしかしたら意図的に省いたのかもしれませんけど、双葉山やら大鵬やらの所作を部分部分に取り入れて継ぎ足したような土俵入りと同様、外形は良いのだけども共感できない大横綱の真骨頂が、あの万歳に表れていたような気がするのです。
個人的には「間違ったサービス精神」と呼んでいます。
この時期、当たり障りのない面白くないインタビューで十分なのだが、余計なことをしようとする。
40回も優勝していて、何故気づかない気づいてくれない?
十一日目の嘉風戦のやらかしは翌日以降に引き摺らずに優勝した。それは素晴らしい。
ただ以前に、舌禍でマスコミと険悪になったこともあった。もう忘れているのか。そこは引き摺ってほしいんだが。
shin2さん、コメントありがとうございます。
>「間違ったサービス精神」
あ、それですね。
猫だましとかもそれなのだと思えば合点のいくところです。
> 「知識も豊富」
これは違うと思います。情報を持っているというだけで、「知っている」と呼べる領域に達していませんもの。
> 「対象の無い」
「このあとは後援会の皆さんと、これから万歳すると思うんですけど、この会場の皆さんで万歳三唱したいなと、思います」
ですので、対象は白鵬自身です。
なのに自身も万歳しているわけですから、正しい万歳ではありません。
仮に白鵬が万歳しなかったとしても、だいたい自分に対して万歳をさせること自体が根本から誤っていますよ。
相撲評論家様、コメントありがとうございます。
この九州場所は取組をほとんど追えておらず、リハビリを兼ね、御サイトの平成29年11月場所取組結果で取組を追い始め、11日目まで読み終えたところです。まー、その11日目の結びがアレで溜息ついたところなんですけど…
大横綱は「知識」じゃなくて「情報」を豊富に得てはいるけど、その理解が伴っていない。
という理解で概ね合っているように思えます。
そして万歳三唱は・・・やっぱり自分自身への万歳ですか。
理事会に呼び出しての厳重注意では足りないですね。